万国郵便連合記念切手|加盟75年・100年と万国郵便大会議

地球儀と封筒、古い記念切手を並べた、万国郵便連合記念切手の記事のアイキャッチ

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古い切手を片付けていたら「UPU」や「万国郵便連合」と書かれた切手が出てきて、『これは何の記念?』と手が止まった方も多いはずです。

結論から言うと、万国郵便連合記念切手は3つに分けると見分けやすくなります。「連合ができてからの周年」「日本が加盟してからの周年」「万国郵便大会議」の3つです。

この記事を読めば、手元の切手がどれに当たるのかと、今の手紙に使う時や売る時の考え方が分かります。

目次

万国郵便連合記念切手とは?世界の郵便をつなぐ仕組みの切手

先に結論

万国郵便連合(UPU)は、国どうしで郵便をやりとりするための国際的な仕組みです。日本は1877年に加盟していて、その節目や連合そのものの節目に合わせて記念切手が出てきました。

海外に手紙を出すと、相手の国の配達員さんが届けてくれますよね。国が違っても郵便がつながるのは、この連合で決めたルールがあるからなんです。

日本郵便の発表では、日本の加盟は1877年とされています。そのため、日本の記念切手には「連合の周年」と「日本の加盟の周年」の2種類の節目が出てきます。

よく見る言葉意味切手での見え方
万国郵便連合(UPU)国際郵便のルールを決める連合名前の一部にUPUと入ることが多い
創設連合そのものができたこと「創設75年」「創設100年」「創設150周年」
加盟・加入日本が連合に入ったこと「加盟50年」「加入75年」「加盟100年」
万国郵便大会議加盟国が集まる会議「第16回万国郵便大会議」など

『どれも同じ万国郵便連合の切手でしょ?』と思いますよね。ただ、何年の何の節目かで発行年も額面も変わるので、ここを分けておくと後の整理がとても楽になります。

10月9日は連合の創設記念日

万国郵便連合の創設記念日は10月9日です。この日を含む1週間は「国際文通週間」とされ、日本では1958年から毎年、国際文通週間にちなむ切手が出ています。

国際文通週間の浮世絵の切手は、連合の周年の切手とは別のシリーズです。こちらは国際文通週間の記念切手で詳しく紹介しています。

記念切手そのものの基本も押さえておく

万国郵便連合の切手は、日本郵便の区分でいう「特殊切手」の仲間です。記念切手と普通切手の違いから知りたい方は、記念切手とは?普通切手・特殊切手との違いから読んでみてください。

似た名前を取り違えないコツは「3つの節目」に分けること

「創設」「加盟」「大会議」のどれかを探す

切手やシートに書かれた名前の中に「創設」「加盟(加入)」「大会議」のどれがあるかを見ると、どの節目の切手かが分かります。年の数字だけで判断すると、75年や100年が2回ずつ出てくるので取り違えやすいんです。

実は、万国郵便連合の切手には「75年」と「100年」がそれぞれ2回出てきます。連合ができてからの75年・100年と、日本が加盟してからの75年・100年があるからです。

例えばこんな会話になりがちです。「これ、万国郵便連合100年の切手だよね」「1974年の方?それとも1977年の加盟100年の方?」。名前の一語で、まったく別の切手になってしまいます。

分け方起点主な切手(発行年)見分けるポイント
連合の周年連合ができた時創設75年(1949年)、創設100年(1974年)、創設150周年(2024年)名前に「創設」やUPUの周年が入る
日本の加盟の周年日本が加盟した1877年加盟50年(1927年)、加入75年(1952年)、加盟100年(1977年)名前に「加盟」「加入」が入る
大会議加盟国の会議第16回万国郵便大会議(1969年)名前に「大会議」と回数が入る

上の表のうち、2024年の創設150周年は日本郵便の発表で確かめられた切手です。それ以外の年や額面は、切手の資料でそう紹介されることが多いものなので、細かいところは日本郵便の切手発行一覧や切手のカタログで確かめてみてください。

万国郵便連合の記念切手を、連合の周年・日本の加盟の周年・大会議の3つに分けた図解
手元の切手を見分けるチェック
  • 名前に「創設」があるかを見る
  • 名前に「加盟」「加入」があるかを見る
  • 名前に「大会議」と回数があるかを見る
  • 額面が「銭」か「円」かを見る
  • シートの余白や台紙に書かれた発行年を確かめる

額面の単位も手がかりになる

1927年の加盟50年の切手は、銭・厘の額面だったとされています。一方、1949年以降の切手は円の額面です。

『字が小さくて名前が読めない』という時は、まず額面の単位を見てみてください。銭や厘なら戦前の物、円なら戦後の物と、だいたいの時代がしぼれます。

「NIPPON」の文字もヒントに

日本郵政の社史によると、1966年1月に発効した万国郵便条約で国名のローマ字表示が求められ、同年以降の日本の切手には「NIPPON」の表示が加わりました。

つまり、NIPPONの文字があれば1966年以降の切手だと考えられます。1969年の大会議や1974年・1977年の切手と、1949年・1952年の切手を分ける目印になりますよね。

連合の周年と日本の加盟の周年の切手

年と額面で6種類を見分ける

連合の周年は1949年・1974年・2024年、日本の加盟の周年は1927年・1952年・1977年に出たとされています。額面の組み合わせが違うので、年と額面をセットで見ると見分けやすくなります。

ここからは、それぞれの切手を順番に見ていきます。図案がはっきり分かっていない物もあるので、分かっている範囲だけを紹介しますね。

万国郵便連合75年記念切手(1949年)

連合ができて75年の記念切手は、1949年10月10日に出たとされています。額面は2円・8円・14円・24円の4種類で、2円と8円を収めた小型シートもあったと紹介されています。

正式な名前は資料によって表記がゆれていて、「UPU75年」と書かれることもあります。図案の詳しい説明は確かめられなかったので、手元の物はカタログの写真と見比べてみてください。

万国郵便連合100年記念切手(1974年)

連合ができて100年の記念切手は、1974年10月9日、創設記念日に出たとされています。額面は20円・50円の2種類と紹介されています。

この年は、総務省の通信白書によると、創設100年にあたる第17回の大会議がローザンヌで開かれました。期間は1974年5月22日から7月5日までです。

万国郵便連合(UPU)創設150周年(2024年)

近年の物では、2024年10月9日発行の「万国郵便連合(UPU)創設150周年」です。日本郵便の発表では、110円のシール式切手で、1シート1,100円でした。

図案は、万国郵便連合記念碑1・2と、鳩と手紙1〜4の6種類です。110円は2024年10月の改定後の定形郵便物の料金と同じなので、今の封書にそのまま貼れます。

万国郵便連合加盟50年(1927年)

日本が加盟して50年の切手は、1927年6月20日に出たとされています。額面は1銭5厘・3銭・6銭・10銭の4種類と紹介されています。

図案の説明は確かめられませんでした。100年近く前の切手なので、見つけたら無理にはがしたりせず、そのまま保管しておきましょう。

万国郵便連合加入75年記念(1952年)

日本が加盟して75年の切手は、1952年2月19日に出たとされ、額面は5円・10円の2種類と紹介されています。名前は「加盟」ではなく「加入」と書かれることが多いので、ここも見分けのポイントです。

1949年の「75年」とは3年違いで、起点が違うだけの別の切手です。『75年の切手が2つある』と混乱したら、名前の「加入」を探してみてください。

万国郵便連合加盟100年記念切手(1977年)

日本が加盟して100年の切手は、1977年6月20日に出たとされています。額面は50円・100円の2種類で、2種類を収めた小型シートもあったと紹介されています。

図案は、手紙をくわえた鳩とUPUの紋章入りのポスト、明治の初めの郵便旗とUPUの紋章・地球の図だとする海外の切手サイトの解説があります。1974年の連合100年と取り違えやすいので、名前の「加盟」と額面の100円を目印にしてみてください。

日付や額面の確かめ方

1927年から1977年までの切手の日付・額面は、主に切手の資料で紹介されている情報です。正確に確かめたい時は、日本郵便の切手発行一覧や郵政博物館の資料、切手のカタログで名前を探してみてください。

第16回万国郵便大会議記念切手は東京開催の記念

1969年に東京で開かれた大会議

第16回万国郵便大会議は、1969年10月1日から11月14日までの45日間、東京で開かれました。アジアで初めての大会議で、日本郵政の社史では連合の歴史で最大の規模だったとされています。

『大会議の切手だけ、なぜか浮世絵が描いてある』と気づいた方もいるかもしれません。この大会議の記念切手は、地球と鳩の図案に加えて、浮世絵の美人画や役者絵を使ったものだったと紹介されています。

日本郵政の社史によると、当時の加盟142か国のうち133か国が全権を送りました。それだけ大きな会議を東京で迎えたので、日本らしい図案が選ばれたと考えると分かりやすいですよね。

額面図案(海外の切手サイトの解説の訳)
15円地球と鳩
30円喜多川歌麿「文読む女」
50円鈴木春信「文読み」
60円東洲斎写楽の役者絵

発行日は1969年10月とされていますが、日付までは確かめられませんでした。日本語の正式な名前も、切手やシートの表記で確かめてみてください。

浮世絵の切手と見分けるには

浮世絵の図案なので、国際文通週間の切手や切手趣味週間の切手と混ざってしまうことがあります。見分ける時は、切手の中の文字を見るのがいちばんの近道です。

大会議の切手かどうかのチェック
  • 「万国郵便大会議」の文字があるか
  • 「NIPPON」の表示があるか
  • 額面が15円・30円・50円・60円のどれかか
  • 4種類がそろっているか、何種類あるか

手紙を読む女性の絵は、手紙を運ぶ郵便の会議らしい選び方ですよね。名画の切手が好きな方は、切手趣味週間の記念切手もあわせて見てみてください。

昭和の記念切手としての位置づけ

1949年から1977年までの切手は、どれも昭和の記念切手です。同じ時代にどんな記念切手が出ていたのかは、昭和の記念切手や記念切手の歴史で流れをつかめます。

家にある万国郵便連合の切手は使う?残す?売る?

量と状態で選び方が変わる

数枚なら手紙に使うのが手軽です。シートや小型シートがきれいに残っているなら保管しておき、まとまった量があるなら買取店で今の値段を確かめる方法もあります。

万国郵便連合の切手は、昭和の頃に記念切手を集めていた家にまとまって残っていることがよくあります。『使ってしまっていいのか、取っておくべきなのか』と迷いますよね。

手元の状況向いている選び方ひと言アドバイス
バラの切手が数枚手紙やはがきに使う差額の切手を足して今の料金にする
小型シートや未使用のシートそのまま保管する台紙や袋ごと残しておく
いろいろな記念切手と一緒に大量買取店で査定してもらう先に年代ごとに分けておく
銭・厘の額面の古い切手使わずに保管し、扱いを確かめる郵便局の窓口で使えるか聞いてみる
しみや破れがある無理に使わない汚れや破損のある切手は無効になる
家にある万国郵便連合の記念切手を、量と状態から使う・残す・売るに分ける判断の図解

今の手紙に使う時の組み合わせ

日本郵便のQ&Aでは、切手に有効期限の定めはなく、いつでも使えると案内されています。料金が上がった後は、昔の切手に今の料金との差額を足して使います。

2024年10月の改定後は、はがきが85円、定形郵便物が110円です。例えば1977年の100円切手なら、10円切手を1枚足すと定形郵便物の110円になります。

昔の額面の切手を手紙に使う手順
  1. 出す物がはがきか封書かを決める
  2. 今の料金を日本郵便の料金表で確かめる
  3. 手元の切手の額面を足し合わせる
  4. 足りない分を普通切手で足す
  5. 迷ったら郵便局の窓口で料金を確かめてもらう

例えば50円切手が2枚あるなら、10円切手を足して110円の封書に使えます。昔の額面の組み合わせ方は、10円・20円・50円など古い額面の記念切手の使い方でも紹介しています。

郵便局で普通切手に替える方法も

郵便局では、使わない切手を所定の手数料で普通切手やはがきに交換できます。2024年10月の改定後の手数料は、99枚までなら切手1枚につき6円です。

ただし、交換で受け取れるのは普通切手やはがきなどで、特殊切手には交換できません。現金での払い戻しもしていないので、交換の仕組みは記念切手の郵便局での交換で確かめておきましょう。

売る時は相場の見方を知っておく

記念切手は、買取では額面より低い価格になることが多いと言われます。値段は業者や時期、状態、量によって変わるので、1種類だけで「いくら」とは言いにくいんです。

切手の価値は発行枚数や珍しさで変わると言われますが、万国郵便連合の切手の個別の相場は公的な資料では確かめられませんでした。値段の見方は記念切手の買取相場の見方で、バラ・シート・額面ごとの考え方を紹介しています。

よくある失敗

台紙やシートから切手を無理にはがして、ばらばらにしてしまうことです。小型シートは形のまま残っていることに意味があるので、査定に出すならそのままの状態で見てもらいましょう。

使う予定のない昔の記念切手がまとまってあるなら、査定で今の値段を確かめてから使うか売るかを決める方法もあります。切手の買取専門店では、査定料や出張料を無料にしている所が多いです。

切手買取のバイセル

使わない記念切手、今いくらになるか確かめてみませんか

切手シートやバラ切手がまとまってあるなら、切手の買取専門店の無料査定で今の値段を確かめる方法があります。売るかどうかは査定額を見てから決められます。

無料切手の無料査定を申し込む

(買取サービスの公式サイトに移動します)

万国郵便連合の切手についてのよくある相談

相談の多くは「額面より価値があるか」

寄せられる相談で多いのは、手元の万国郵便連合の切手に額面以上の価値があるかどうかです。ここでは、よく見かける相談を3つ選んで、要点をまとめて答えます。

『うちの切手は特別なのでは』と期待したくなりますよね。ただ、記念切手は1枚ずつの事情で値段が変わるので、考え方の順番を知っておくと落ち着いて判断できます。

相談1:加盟100年の切手シートに額面以上の価値はある?

1977年の万国郵便連合加盟100年の切手シートを、同じ年のほかの記念切手と一緒に持っている、という相談です。額面より少しでも高く売れる物があるか知りたい、という内容でした。

結論から言うと、記念切手は一般に、買取では額面より低い価格になることが多いと言われます。シートがきれいなまま残っているなら、まずはシートのまま保管し、まとめて査定に出すか、手紙に使うかを比べてみてください。

相談2:古い切手がたくさん出てきたので鑑定してほしい

海外の切手や古い収入印紙と一緒に、古い記念切手がたくさん出てきた、という相談です。どれに価値があるのか分からない、という声でした。

こういう時は、まず「日本の切手」「海外の切手」「切手以外の物」に分けてみてください。日本の切手はさらに額面の単位(銭か円か)と、シートかバラかで分けると、査定の時に話が早く進みます。

相談3:裏が日焼けした切手でも値段はつく?

古い切手の裏が焼けて色が変わっている、という相談です。こうした状態の切手が評価額でどう見られるかを気にしていました。

切手は状態で値段が変わると言われるので、日焼けやしみがある物は値段が下がることがあります。ただし、表の絵や額面がはっきり読めるなら、手紙に使える可能性はあります。汚れたり破れたりした切手は無効になるので、気になる時は郵便局の窓口で確かめてみてください。

保管しておく時のひと工夫

湿気や日差しは切手の傷みの原因になります。保管の仕方は記念切手の保管方法で、ストックブックや保管場所の選び方を紹介しています。

よくある質問

万国郵便連合100年記念切手は何年に出た切手ですか?

連合ができて100年の切手は1974年10月9日に出たとされています。日本が加盟して100年の切手は1977年6月20日とされていて、名前に「加盟」が入るかどうかで見分けられます。

万国郵便連合75年記念切手は2種類あるのですか?

75年の節目は2回あります。1949年の連合創設75年と、1952年の日本の加入75年です。名前に「加入」があれば1952年の切手と考えられます。

第16回万国郵便大会議記念切手はどんな切手ですか?

1969年に東京で開かれた第16回万国郵便大会議を記念した切手です。地球と鳩のほか、浮世絵の美人画や役者絵を図案にした4種類だったと紹介されています。

昔の万国郵便連合の切手は今も手紙に使えますか?

日本郵便のQ&Aでは、切手に有効期限の定めはないと案内されています。料金が上がっているので、今の料金との差額を普通切手で足して使います。銭・厘の額面の切手が使えるかどうかは、郵便局の窓口で確かめてみてください。

最近出た万国郵便連合の切手はありますか?

2024年10月9日に「万国郵便連合(UPU)創設150周年」が出ています。110円のシール式切手で、1シート1,100円でした。

まとめ

この記事の要点
  • 万国郵便連合記念切手は「連合の周年」「日本の加盟の周年」「大会議」の3つに分けると見分けやすい
  • 連合の周年は1949年・1974年・2024年、加盟の周年は1927年・1952年・1977年に出たとされる
  • 第16回万国郵便大会議は1969年に東京で開かれ、浮世絵を使った切手が出たと紹介されている
  • 切手に有効期限はなく、差額を足せば今の手紙にも使える
  • 量が多い時や古い切手が混ざる時は、分けてから査定や交換を考える
記念切手ガイド

記念切手ガイド 編集部

記念切手の種類・発売日・郵便局での買い方から、手紙での使い方、家にある記念切手の値段の調べ方や売り方まで、記念切手にまつわる疑問を整理している情報サイトです。 公式サイト

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