昭和の記念切手|戦後に発行された主な切手と今の扱い

昔の箱から出てきた架空の図案の切手シートを畳の上で年代ごとに分けている、昭和の記念切手の記事のアイキャッチ

当サイトの記事は編集部が日本郵便などの公式情報や読者の声を調べて独自に執筆しています。郵便料金・発売日・販売状況は日本郵便の最新の発表で確認してください。本ページにはプロモーションが含まれます。

実家の押し入れから、昭和の頃に買いためた記念切手のシートがどっさり出てきた。『これ、どうしたらいいんだろう』と手が止まってしまいますよね。

結論から言うと、昭和の記念切手は今も郵便に使えます。ただ、量や時代によって、使う・売る・残すのどれが合うかが変わるんです。

この記事を読めば、手元の昭和の記念切手がどの時代の物か見当をつけて、自分に合う扱い方を判定表で決められます。

目次

昭和の記念切手は3つの時代に分けると見通しがよい

先に結論

昭和の記念切手は「20〜30年代」「40年代」「50年代以降」の3つに分けると、額面の目安と扱い方がつかみやすくなります。時代が分かれば、手紙に使う時に足す金額も見当がつきます。

昭和の記念切手と一口に言っても、戦後すぐから昭和の終わりまで40年以上あります。『全部同じ昔の切手に見える』という方も多いはずです。

そこで、この記事では昭和の戦後の記念切手を3つの時代に分けて見ていきます。

時代西暦の目安額面の例主な記念切手の例
昭和20〜30年代1945〜1964年5円・8円・10円など見返り美人、月に雁、東海道新幹線開通
昭和40年代1965〜1974年15円・20円など国立劇場開場、郵便創業100年、札幌オリンピック
昭和50年代以降1975年〜昭和の終わり50円・60円など東北新幹線開通、青函トンネル開通、瀬戸大橋開通

額面の例は、この記事で紹介する切手から拾った物です。時代ごとの全件は、日本郵便の切手発行一覧などで確かめてみてください。

昭和の記念切手を20〜30年代・40年代・50年代以降の3つの時代に分け、額面の目安と主な切手を示した図解

額面の数字で時代の見当をつける

額面が5円や8円なら昭和20年代、15円なら40年代の前半、60円なら50年代の後半という見当がつきます。郵便料金が上がるたびに、記念切手の額面も変わってきたからです。

例えばこんな場面です。「この切手、額面が15円だね」「昭和40年代の物かもしれないね」。額面を見るだけで、整理のスタートが切れます。

記念切手そのものの基本は記念切手とは?普通切手・特殊切手との違いで紹介しています。

昭和20〜30年代の記念切手はどんな物?

戦後すぐは発行が多く、1950年から基準ができた

日本郵政の社史によると、1947〜1949年は1年に10回から24回も記念切手が出ていました。「乱発にすぎる」との声を受けて、1950年からは年間20種以内に絞られています。

戦後すぐの記念切手は、増収と切手収集を広める目的で、たくさん出されていました。実は、昭和20年代の前半は記念切手がとても多い時期なんです。

昭和20〜30年代の主な記念切手

この時代の主な記念切手を、年の順に並べると次のようになります。

発行年名前額面
1948年競馬法25年記念5円
1948年切手趣味週間(見返り美人)5円
1949年全日本ボーイスカウト大会記念8円
1949年切手趣味週間(月に雁)8円
1950年郵政記念日制定記念日本郵便の資料で確認
1962年北陸トンネル開通記念10円
1962年アジア・ジャンボリー記念10円
1964年東海道新幹線開通記念10円

郵政記念日制定記念は、1950年4月20日の発行と日本郵政が紹介しています。ほかの切手の発行年と額面は、切手のデータベースや切手商の資料で紹介されている内容です。

見返り美人と月に雁

昭和の記念切手で名前がよく知られているのが、切手趣味週間の「見返り美人」と「月に雁」です。見返り美人は昭和23年に発行され、大評判になったと日本郵便が紹介しています。

2つとも日本の切手の中で大きいサイズとされ、2021年の郵便創業150年切手帳でも図案に取り上げられました。毎年の切手趣味週間の切手は切手趣味週間の記念切手でまとめています。

1964年は乗り物とスポーツの切手が出た年

昭和30年代の終わりの1964年には、東海道新幹線開通記念の10円切手が出ています。図案は0系の新幹線と紹介されています。

同じ年には東京オリンピックの記念切手も出ました。『新幹線とオリンピックの切手が一緒に出てきた』という時は、この年の物かもしれませんね。オリンピックの切手はオリンピックの記念切手でまとめています。

国立公園の切手も戦後に再開した

国立公園の切手は、戦後は1949年の富士箱根国立公園から再び出たとされています。シリーズの流れは国立公園の記念切手で紹介しています。

昭和40年代・50年代以降の記念切手はどんな物?

料金の改定に合わせて額面が上がっていった

昭和40年代は15円から20円、50年代以降は50円から60円と、郵便料金の改定に合わせて記念切手の額面も上がっていきました。

昭和40年代からは、郵便料金の改定が何度かありました。手紙の料金の流れを知っておくと、手元の切手の時代が分かりやすくなります。

改定日定形郵便物(25gまで)はがき
1966年7月1日15円7円
1972年2月1日20円10円
1976年1月25日50円20円
1981年1月20日60円30円
1981年4月1日据え置き40円

出典は日本郵政の社史と総務省の資料です。1966年には万国郵便条約を受けて、日本の切手に「NIPPON」の表示も加わっています。

昭和40年代の主な記念切手

この時代は、国立劇場の開場や郵便創業100年など、大きな節目の切手が出ています。昭和40年代の値段の考え方は昭和40年代の記念切手の値段でくわしく紹介しています。

発行年名前額面
1966年国立劇場開場記念15円・25円・50円
1971年郵便創業100年記念15円×3種
1971年第13回世界ジャンボリー記念15円
1972年札幌オリンピック冬季大会記念20円・20円・50円
1972年ボーイスカウト50年記念20円
1974年UPU創設100年20円・50円

郵便創業100年記念は、日本郵政の社史で各3,050万枚の発行と紹介されています。全国の小学生から募集した絵が図案になった、親しみのある切手です。国立劇場の切手については国立劇場開場記念切手で紹介しています。

昭和50年代以降の主な記念切手

昭和50年代以降は、新幹線やトンネル、橋の開通を記念した切手が目立ちます。

発行年名前額面
1977年UPU加盟100年50円・100円
1982年東北新幹線開通記念60円×2種の連刷
1983年第50回日本ダービー記念60円
1988年青函トンネル開通記念60円
1988年瀬戸大橋開通記念60円

1979年には、毎年7月23日の「ふみの日」にちなむ切手も始まりました。この頃に始まったシリーズは、平成以降も続いています。

ボーイスカウト記念切手は昭和から令和まで出ている

ボーイスカウト記念切手は、昭和の主な物だけでも4つが紹介されています。平成・令和にも関連の切手が出ているので、年と額面で見分けてみてください。

発行年名前額面
1949年全日本ボーイスカウト大会記念8円
1962年アジア・ジャンボリー記念10円
1971年第13回世界ジャンボリー記念15円
1972年ボーイスカウト50年記念20円
2002年第23回アジア太平洋地域ジャンボリー(ふるさと切手)50円
2022年ボーイスカウト日本連盟創立100周年84円(シール式)

2002年と2022年の物は、日本郵便の発行案内で確かめられます。2022年の切手は、スカウトハットやテント、飯盒とカレーなど5種の図案でした。

ブルーインパルス記念切手は昭和の切手ではない

ブルーインパルスの切手を、昭和の記念切手と一緒に探している方もいますよね。日本郵便のフレーム切手のページには、2024年の物として案内があったようです。名前は「Blue Impulse 2024 JASDF 70th Anniversary」というオリジナル フレーム切手セットです。詳細ページの本文は、この記事では確かめきれていません。

つまり、ブルーインパルス記念切手として見つかるのは、令和のフレーム切手です。詳しい内容や販売状況は、日本郵便の案内で確かめてみてください。フレーム切手のしくみはオリジナルフレーム切手とは?で紹介しています。

昭和の記念切手は使う?売る?残す?判定表

量・時代・状態の3つで決める

昭和の記念切手の扱いは、量がどれくらいあるか、どの時代の物か、状態がどうかの3つで決めると迷いにくくなります。少量なら使う、まとまった量なら値段を確かめる、が基本です。

『全部売った方が得なの?それとも使った方がいい?』と迷う方が多いところです。結論から言うと、どちらが合うかは手元の状況しだいなんです。

手元の状況おすすめ理由
数シート・バラが少し手紙やはがきに使う切手には有効期限の定めがない
20〜30年代の物がまとまってある使う分を残して査定で値段を確かめる額面が小さく、使うには枚数が要る
40年代・50年代の物が何百枚もある使う分を残して査定、または交換使い切るのに時間がかかる
思い出の切手・好きな図案があるシートのまま残す思い出として手元に置ける
汚れ・破れ・折れがある無理に使わない汚れや破損のある切手は郵便に使えない
昭和の記念切手を量・時代・状態で、使う・売る・残す・交換するに分ける判定の図解

使う時は今の料金との差額を足す

2024年10月の改定後は、はがきが85円、定形郵便物が110円です。昭和の記念切手は額面が小さいので、何枚か組み合わせて貼ります。

例えば60円の切手なら、はがきには25円分、定形郵便物には50円分を足して使います。古い額面の組み合わせ方は古い記念切手の価値は?今も郵便に使えるかと調べ方で紹介しています。

郵便局で交換する方法もある

郵便局では、所定の手数料で普通切手やはがきに交換できます。99枚までは1枚につき6円、100枚以上は1枚につき13円の手数料です。

交換で気をつけたいこと

10円未満の切手は、99枚までなら合計額の半額が手数料になります。交換で記念切手を受け取ることはできず、現金での払い戻しもありません。

100枚以上の切手は、額面ごとに用紙に貼って出します。量が多いと、結果の連絡まで1か月程度かかることもあります。

売るならどこ?売り先の比べ方と買取の流れ

量と手間で売り先を選ぶ

昭和の記念切手を売る先には、切手の買取専門店・金券ショップ・ネットのオークションやフリマがあります。まとまった量なら、査定料や出張料が無料の専門店で値段を確かめるのが手間の少ない方法です。

売り先によって、手間も値段の決まり方も違います。『どこに持っていけばいいか分からない』という方は、次の表から考えてみてください。

売り先向いている人気をつけたいこと
切手の買取専門店まとまった量・古い切手・シートが多い人査定額に納得できなければキャンセルできる所もある
金券ショップ今の額面の切手を近くで売りたい人扱いや条件は店ごとに違う
ネットのオークション・フリマ自分で値段を決めて売りたい人未使用の切手を出品禁止にしているサービスもある
郵便局で交換普通切手やはがきに替えて使いたい人現金にはならず、手数料がかかる

ヤフオクやラクマで売る時は、出品前に各サービスの最新の規約を確かめておきましょう。売り先の比べ方は切手買取の選び方でもくわしく紹介しています。

買取の流れ

切手の買取専門店には、店頭・出張・宅配の3つの方法を用意している所があります。流れはおおむね次のとおりです。

買取の流れ
  1. 切手を時代や種類ごとにざっくり分ける
  2. 店頭・出張・宅配のどれで頼むかを決める
  3. 本人確認書類を用意して査定を受ける
  4. 査定額を見て、売るかどうかを決める
  5. 納得できたら売り、代金を受け取る
昭和の記念切手を売る時の、仕分けから査定・売却までの流れを示した図解

査定の時は、古物営業法により本人確認書類が必要になります。宅配の場合は、送料無料の宅配キットを用意している店もあります。

査定の前にできる準備

査定の前に少し仕分けておくと、話がスムーズに進みます。

査定前のチェック
  • シートとバラを分けておく
  • 汚れや破れのある物を別にしておく
  • 使う分と残したい分を先に取り分けておく
  • 本人確認書類を手元に用意する
  • 外国の切手が混ざっていないか確かめる

バラの切手は、台紙に貼って出すと扱いがよくなる店もあります。海外の切手や、額面が読めないほど傷んだ切手は、買取の対象外にしている店もあるので、事前に聞いておくと安心です。

相場の見方

記念切手は、買取では額面より低い価格になることが多いと言われています。切手の値段は発行枚数と希少性で決まるとされ、発行量の多い物は額面以下でしか取引されないことも少なくないそうです。

見返り美人や月に雁のように名前の知られた切手は、買取店の相場表に名前が出ていることがあります。ただ、値段は業者・時期・状態・量で変わるので、相場表の数字はあくまで目安と考えておきましょう。相場の見方は記念切手の買取相場の見方で紹介しています。

読者ごとの答え

ここまでの内容を、手元の状況ごとにまとめるとこうなります。

あなたの状況おすすめの答え
昭和の切手がまとまった量ある・古い物やシートが多い専門の買取店の無料査定で値段を確かめる
少しだけある・手紙をよく書く差額を足して手紙で使う
普通切手やはがきに替えたい郵便局で交換する
思い出の図案がある一部をシートのまま残す

押し入れの昭和の記念切手がまとまってあるなら、まずは無料査定で今の値段を確かめてから、使う分と売る分を決める方法もあります。

切手買取のバイセル

使わない記念切手、今いくらになるか確かめてみませんか

切手シートやバラ切手がまとまってあるなら、切手の買取専門店の無料査定で今の値段を確かめる方法があります。売るかどうかは査定額を見てから決められます。

無料切手の無料査定を申し込む

(買取サービスの公式サイトに移動します)

昭和の記念切手でよくある相談

「大量にある」「売りたい」「珍しい切手?」の声が多い

昭和の記念切手についての相談を見ると、シートを何百枚も持っている、昭和30〜50年代の切手を売りたい、家で見つけた切手が珍しい物か知りたい、という声が目立ちます。

昭和の記念切手シートが何百枚もある。使い続けてもいい?

昭和の記念切手シートを何百枚も持っていて、これまで荷物を送る時に使ってきた、という相談です。

切手には有効期限の定めがないので、料金分を貼れば今も使えます。ただ、何百枚もあると使い切るまでに長くかかりますよね。

使う分を残して、残りは査定で値段を確かめる、と分けて考えると気持ちが楽になります。何百枚もあるなら、交換の手数料と査定額を比べてから決めるのもおすすめです。

昭和30〜50年代の記念切手を売りたい。どこがいい?

昭和30年代から50年代の記念切手を売りたいけれど、どこに頼めばいいか、という相談です。

まとまった量があるなら、査定料や出張料が無料の切手の買取専門店に見てもらうのが手軽です。査定額に納得できなければキャンセルできる所もあるので、まずは値段を聞くだけでも大丈夫です。

『1か所だけで決めていいの?』と心配なら、2か所ほどで査定を受けて比べてみてください。

祖父母の家で見つけた切手は珍しい物?

祖父母の家で、ボーイスカウトの切手など見慣れない切手を見つけたけれど、珍しい物なのか、という相談です。

まずは切手に書かれた名前と額面を確かめ、この記事の表と見比べてみてください。例えば8円のボーイスカウトの切手なら、1949年の全日本ボーイスカウト大会記念の可能性があります。

珍しいかどうかは、発行枚数や状態で変わります。気になる物は、整理の段階で別にしておくと安心です。

よくある質問

昭和の記念切手は今も使えますか?

使えます。日本郵便のQ&Aでは、切手には有効期限の定めがないと案内されています。今の料金に足りない分を足して貼ってください。

昭和の記念切手は高く売れますか?

買取では額面より低い価格になることが多いと言われています。値段は業者・時期・状態・量で変わるので、まとまった量なら査定で確かめてみてください。

ボーイスカウト記念切手はいつ出ましたか?

昭和の主な物としては、1949年・1962年・1971年・1972年の切手が紹介されています。2002年と2022年にも、日本郵便から関連の切手が出ています。

ブルーインパルス記念切手は昭和の切手ですか?

いいえ。ブルーインパルスの物は、2024年の物として案内されていたオリジナル フレーム切手セットです。詳しい内容は日本郵便の案内で確かめてください。

昭和の記念切手を郵便局で現金に換えられますか?

換えられません。郵便局では手数料を払って普通切手やはがきに交換できますが、現金での払い戻しは行っていません。

まとめ

この記事の要点
  • 昭和の記念切手は20〜30年代・40年代・50年代以降の3つに分けると見通しがよい
  • 額面は郵便料金の改定に合わせて、5円・8円から60円へと上がっていった
  • ボーイスカウト記念切手は昭和から令和まで出ており、ブルーインパルスの物は令和のフレーム切手
  • 少量なら差額を足して使い、まとまった量なら査定や交換も考える
  • 売る時は、量と手間で専門店・金券ショップ・オークションを選ぶ

昭和の記念切手は、その時代の出来事を映した小さな記録です。まずは時代ごとに分けるところから、手元の切手と向き合ってみてください。

記念切手ガイド

記念切手ガイド 編集部

記念切手の種類・発売日・郵便局での買い方から、手紙での使い方、家にある記念切手の値段の調べ方や売り方まで、記念切手にまつわる疑問を整理している情報サイトです。 公式サイト

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