初日カバーと記念押印とは?記念切手のもう一つの楽しみ方

初日カバーと記念押印の楽しみ方を紹介する記事のアイキャッチ

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実家の片付けで、切手が貼られた封筒に丸いスタンプが押されたものが出てきて、『これって何だろう?』と思った方もいるはずです。

結論から言うと、それは「初日カバー」と呼ばれるもので、新しい切手の発行日にその日の日付印を押して記念に残したものです。

この記事では、初日カバーと記念押印の基本、発売日に郵便局でできることの流れ、家にある初日カバーの扱い方まで見ていきます。

目次

初日カバーとは?記念押印との関係

先に結論

初日カバーは、新しい切手が出た日に、その切手を封筒や台紙に貼って、発行日当日の日付印(消印)を押したものです。切手と日付をセットで残せるのが楽しいところです。

日本郵便は、初日カバーを「新しい切手が発行された時、その切手を封筒や台紙に貼り、発行日当日の日付印(消印)を押印したもの」と説明しています。

つまり、ポイントは「発行日」と「その日の日付印」の2つなんです。同じ切手でも、発行日より後に押したものは初日カバーとは呼びません。

例えばこんな場面です。

新しい季節のグリーティング切手が出た日に、1枚を白い封筒に貼って郵便局で日付印を押してもらう。これだけで、その切手が世に出た日の記録が手元に残ります。

切手だけを残すのと違い、いつ出た切手なのかが一目で分かるのも、初日カバーならではの良さです。

日本郵便自身が初日カバーを商品として売ったこともあります。例えば2015年4月10日には「米国からのハナミズキ寄贈100周年」の初日カバーが1,620円で10,000部発売されました。

記念押印は日付印を押してもらうサービス

郵便局で押してもらう日付印(消印)は、大きく「普通日付印」と「特別日付印」に分かれます。こうした消印を集めることを、日本郵便は「郵趣のための押印サービス」と呼んでいます。

日付印の種類どんな時に使われるか使われる期間
初日印(初日用通信日付印)切手やはがきなどの発行にちなんで使う報道発表で案内
特印(特殊通信日付印)国家的・国民的な記念事項にちなんで使う特定の期間
小型印(小型記念通信日付印)各地の公の式典や催しにちなんで使う特定の期間
風景印(風景入通信日付印)各地の名所や史跡にちなんだ図柄通年

初日カバーと関係が深いのは、初日印です。初日印の図柄や使う郵便局は、特殊切手の報道発表で案内されます。

初日カバーの作り方を、切手を台紙に貼る・発行日に日付印を押してもらう・残すの3段階で示した図解

記念押印と引受消印、2つの押し方の違い

押し方は2種類

日付印の押し方には、台紙などに貼って押す「記念押印」と、実際に出す郵便物に押す「引受消印」の2つがあります。

『どちらでも同じじゃないの?』と思いますよね。実は、押す目的と押す位置が少し違うんです。

記念押印
  • 台紙や封筒に切手を貼って押してもらう
  • 手元に残すための押し方
  • 押す位置は切手の印面に3mm〜5mmかかる程度
引受消印
  • 実際に差し出す郵便物に押してもらう
  • 押した後はそのまま相手に届く
  • 押す位置は印面に10mm程度かかる

どちらも押すのは日本郵便の社員で、日付の指定はできません。初日カバーを作りたい時は、発行日当日に郵便局へ行くか、郵便で申し込むことになります。

記念押印に必要な切手の額

記念押印をしてもらうには、第二種郵便料金(はがき料金)に相当する額以上の切手を貼った台紙などが必要です。2024年10月1日の料金改定後のはがき料金は85円です。

また、1単位につき押してもらえる日付印は1種類です。初日印と風景印を同じ台紙に両方押してほしい時などは、事前に郵便局で確かめておきましょう。

発売日に郵便局でできることを時間順に見る

前日までの準備で当日が楽になる

初日カバーは「発行日のうちに押してもらう」ことが大事です。前日までに図柄・郵便局・持ち物を確かめておくと、当日あわてずに済みます。

初日カバーを作る時の1日の流れを、時間順に並べてみました。押印サービスの内容は切手ごとに違うので、その切手の案内も合わせて確認してみてください。

タイミングやること確かめること
発行日の前まで報道発表で初日印の図柄と使う郵便局を調べる押印サービスの実施日と場所
発行日の前まで封筒や台紙を用意するはがき料金以上の切手を貼れる大きさか
発行日の午前9時以降郵便局で新しい切手を買う欲しいシートの在庫
発行日のうちに窓口で記念押印をお願いする押してほしい日付印の種類
発行日の後汚れないように持ち帰って保管する折れや汚れがないか

切手の販売は、発行日の午前9時からです。例えば2026年8月19日発行の「秋のグリーティング」は、押印サービスを発行日だけ行い、郵便での申し込みは東京中央郵便局と案内されていました。

発売日の情報の集め方は記念切手の発売日の調べ方で、郵便局での買い方は郵便局で記念切手を買う方法で紹介しています。

郵便局に行けない時は「郵頼」

記念押印の申し込みは、郵便局の窓口のほか、郵便で頼む「郵頼(ゆうらい)」という方法もあります。

発行日に仕事などで郵便局へ行けない方は、その切手の案内に郵頼の受付先が書かれていないか確かめてみてください。

郵頼の受付先や申し込みの期限は、切手ごとに案内が出ます。押してほしい日付印の種類や部数を書き忘れると、思っていたものと違う仕上がりになることもあるので、案内をよく読んでから申し込みましょう。

初日カバーを作る時の持ち物リスト

持ち物は「台紙・切手・保護するもの」

当日は、切手を貼る台紙や封筒、押してもらう分の切手、持ち帰る時に汚さないためのファイルを用意しておきます。

窓口で『台紙を忘れた』となると、その日のうちに作れないこともあります。出かける前に、次のリストで確認しておきましょう。

当日の持ち物チェックリスト
  • 切手を貼る封筒や台紙(何部作るか決めておく)
  • はがき料金以上になる分の切手(当日買う切手を使う場合は代金)
  • 持ち帰り用の硬めのクリアファイル
  • 押してほしい日付印の種類を書いたメモ
  • ピンセット(切手を指でさわらずに貼るため)

窓口での伝え方の例

窓口では、何をお願いしたいかを短く伝えるとスムーズです。

「今日発行の切手で、記念押印をお願いしたいです」「初日印でよろしいですか」「はい、この台紙3部にお願いします」

こんなふうに、日付印の種類と部数を伝えれば大丈夫です。

発行日の窓口は、同じ目的の人で混み合うこともあります。台紙に切手を貼った状態で持っていくと、窓口での時間が短くて済みますよ。

よくある失敗

台紙に貼った切手の額が、はがき料金に届いていないパターンです。料金改定の後は必要な額が変わっているので、古い切手を使う時ほど合計額を計算しておきましょう。

初日カバーを作る日に郵便局へ持っていく物を、台紙・切手・ファイル・メモ・ピンセットに分けて並べた図解

発行日を過ぎても楽しめる記念押印

初日だけが記念押印ではない

初日カバーは発行日限定ですが、風景印のように通年使われている日付印もあります。発行日に行けなかった方も、記念押印そのものはいつでも楽しめます。

『発行日を逃したら、もう何もできないの?』と残念に思う方もいますよね。実は、記念押印の楽しみ方は初日カバーだけではないんです。

風景印は、各地の名所や史跡にちなんだ図柄の日付印で、関係する郵便局で通年使われています。旅行先の郵便局で押してもらえば、旅の記念にもなりますよ。

小型印は、各地の式典や催しにちなんで、特定の期間だけ使われる日付印です。イベントに出かけた時に、その場の郵便局で押してもらう楽しみ方もあります。

楽しみ方使う日付印押してもらえる時期向いている人
初日カバーを作る初日印など切手の発行日新しい切手を追いかけたい人
旅先で記念を残す風景印通年旅行や散歩が好きな人
催しの記念を残す小型印催しに合わせた特定の期間イベントに出かける人

風景印と小型印は、日本郵便のサイトに一覧のページがあります。出かける前に、行き先の郵便局の図柄を調べてみてください。

古い切手を台紙に使う時は

切手には有効期限の定めがないので、昔の記念切手を台紙に貼って記念押印に使うこともできます。ただ、合計額がはがき料金に届くように、何枚か組み合わせて貼りましょう。汚れたり破れたりした切手は無効なので、きれいなものを選んでください。

初日カバーでよくある相談

作る人と、家で見つけた人の悩み

初日カバーの相談は、「作り方が分からない」というものと、「家にあるけれどどうすればいいか」というものに分かれます。

初日カバーって、スタンプが押してあるだけのもの?

郵便に詳しくないので、スタンプが押された封筒が初日カバーなのか分からない、という相談です。

見分ける時は、押されている日付と切手の発行日が同じかどうかを確かめてみてください。切手の発行日は、日本郵便の切手発行一覧で調べられます。

日付が発行日と同じなら、初日カバーとして作られたものと考えられます。違う日付なら、風景印や小型印など別の記念押印かもしれません。

日付印の図柄に、名所の絵や催しの名前が入っていることもあります。図柄も手がかりにしながら、どんな記念で押されたものかを調べてみると楽しいですよ。

分からないものが多い時は、日付と切手の名前だけでもメモしておくと、あとで調べる時に役立ちます。

カバー用の封筒は、郵便局で買えるの?

初日印を押してもらう郵便局で、カバー用の封筒も買えるのか、という相談です。

記念押印は、台紙などに切手を貼って押してもらうものです。手持ちの封筒や台紙を使うこともできるので、専用の封筒の扱いは行く郵便局に聞いてみてください。

昔の初日カバーがたくさん出てきた。売れる?

部屋や実家を片付けていたら、昔の初日カバーと記念切手がまとめて出てきた、という相談もよく見かけます。

初日カバーの値段は、切手の種類や状態、量によって変わるので、見ただけでは分かりません。切手の買取専門店では、査定料を無料にしている所も多いです。

『思い出の品だから、手放すのは迷う』という方もいますよね。家族で相談して、残す分と手放す分を分けてから考えてみてください。

使う予定のない切手や初日カバーがまとまってあるなら、査定で今の値段を確かめてから決める方法もあります。

切手買取のバイセル

使わない記念切手、今いくらになるか確かめてみませんか

切手シートやバラ切手がまとまってあるなら、切手の買取専門店の無料査定で今の値段を確かめる方法があります。売るかどうかは査定額を見てから決められます。

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(買取サービスの公式サイトに移動します)

集めた初日カバーをしまう時は、折らずに平らなまま、湿気の少ない場所に置いておきます。詳しくは記念切手の保管方法で紹介しています。

よくある質問

初日カバーは自分で作れますか?

作れます。発行日に、はがき料金以上の切手を貼った封筒や台紙を郵便局に持っていき、記念押印をお願いします。郵便で頼む郵頼という方法もあります。

記念押印の日付は選べますか?

選べません。日本郵便は、日付の指定はできないと案内しています。初日カバーを作りたい時は、発行日当日に押してもらう必要があります。

風景印も初日カバーになりますか?

初日カバーは、発行日当日の日付印が押されたものを指します。風景印は名所などの図柄が入った日付印で、通年使われているので、発行日に押してもらえば初日の日付が入ります。

記念押印は記念切手の発売日しかしてもらえませんか?

初日印のように発行に合わせた日付印は、使える日が決まっています。一方で、風景印は関係する郵便局で通年使われているので、発売日以外でも押してもらえます。

初日カバーと記念切手は一緒に保管していいですか?

大丈夫です。どちらも折らずに平らなまま、湿気の少ない場所にしまうのが基本です。

まとめ

この記事の要点
  • 初日カバーは、発行日に切手を封筒や台紙に貼り、当日の日付印を押したもの
  • 押し方は、手元に残す「記念押印」と、郵便物に押す「引受消印」の2つ
  • 記念押印には、はがき料金(2024年10月改定後は85円)以上の切手が必要
  • 前日までに初日印の図柄・郵便局・持ち物を確かめておく
  • 家にある初日カバーは、残す分と手放す分を分けてから考える

記念切手の集め方そのものは記念切手の集め方で紹介しています。次に出る切手の発行日に、初日カバーづくりを試してみてください。

記念切手ガイド

記念切手ガイド 編集部

記念切手の種類・発売日・郵便局での買い方から、手紙での使い方、家にある記念切手の値段の調べ方や売り方まで、記念切手にまつわる疑問を整理している情報サイトです。 公式サイト

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