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『押し入れから古い記念切手が出てきたけれど、これって今も使えるの?』と、手のひらの切手を見つめていませんか。額面が10円や20円だと、何に使えばいいのかも迷いますよね。
結論から言うと、古い記念切手も切手には有効期限の定めがないので、今の料金との差額を足せば郵便に使えます。価値の方は、戦前・昭和20〜30年代・昭和40年代以降のどれにあたるかで見当がつきます。
この記事を読めば、古い記念切手を使うか売るかの決め方と、いつ頃の切手かの調べ方が分かります。
古い記念切手は今も郵便に使える?
古い記念切手も、今の郵便に使えます。日本郵便の案内では、切手は有効期限の定めがなく、いつでも利用できるとされています。
『昔の切手だから、もう無効になっているのでは』と心配になる方も多いはずです。実は、切手そのものに使用期限はないんです。
ただ、郵便料金は何度も改定されています。2024年10月1日の改定後は、はがきが85円、定形郵便物が110円です。
足りない分は差額を足して貼る
料金が上がった後は、旧料金の切手に新しい料金との差額を足して使います。これは日本郵便の案内にもある使い方です。
例えばこんな場面です。20円の古い記念切手で封書を出したい時は、20円を5枚と10円分の切手を貼れば110円になります。
| 送る物(2024年10月改定後) | 10円切手で | 20円切手で | 50円切手で |
|---|---|---|---|
| はがき(85円) | 10円8枚+5円分 | 20円4枚+5円分 | 50円1枚+35円分 |
| 定形郵便物(110円) | 10円11枚 | 20円5枚+10円分 | 50円2枚+10円分 |
使えない切手もある
汚れたり破れたりした切手は、郵便に使えません。古い切手はシミや折れがあることも多いので、貼る前に印面を確かめておきましょう。
戦前の「銭」「厘」で書かれた切手が今の郵便に使えるかは、この記事では日本郵便の案内で確かめられていません。使いたい時は、貼る前に郵便局の窓口で聞いてみてください。
古い記念切手の価値は時代で変わる:3つに分けて見る
古い記念切手は、戦前、昭和20〜30年代、昭和40年代以降の3つに分けると、使うか売るかを決めやすくなります。古いほど売る、新しいほど使う、が大まかな目安です。
『古い切手』とひとくくりにしても、明治の切手と昭和50年代の切手では、まったく別物ですよね。まずは3つの時代に分けて、ざっくり見てみましょう。
| 時代 | 主な特徴 | 額面の例 | 向いているのは |
|---|---|---|---|
| 戦前(明治〜昭和20年頃) | 発行回数が少ない。額面が銭・厘 | 2銭・5銭、1銭5厘など | 売る(査定) |
| 昭和20〜30年代 | 戦後すぐは発行が多く、1950年から数をしぼった。人気の図案もある | 5円・8円・10円など | 物によって売る・使う |
| 昭和40年代以降 | 発行枚数が多い物が目立つ | 15円・20円・50円・60円など | 使う。量が多ければ査定 |

戦前(明治〜昭和20年頃)の切手
日本で最初の記念切手は、1894年(明治27年)の明治天皇大婚25年記念の2種類です。記念切手の発行は、明治時代全体で5回(10種)、大正時代に10回(31種)、昭和の終戦までに19回(54種)でした。
発行回数そのものが少なく、時間がたって残っている数も少なくなっています。額面も銭・厘なので、郵便に使うより、査定で値段を確かめる方が向いている時代です。
1927年の万国郵便連合加盟50年のように、1銭5厘・3銭・6銭・10銭といった額面の切手もあったとされています。
昭和20〜30年代の切手
戦後すぐの1947〜1949年は、1年で10回から24回も記念切手が発行されました。「乱発にすぎる」という声を受けて、1950年からは年間20種以内にする基準が設けられています。
この時代には、1948年の「見返り美人」(5円)や1949年の「月に雁」(8円)など、よく知られた切手趣味週間の切手があります。くわしくは切手趣味週間の記念切手で紹介しています。
一方で、1964年の東海道新幹線開通記念(10円)のように、2,500万枚が発行されたとされる切手もあります。同じ時代でも、切手によって向き不向きが分かれるわけです。
昭和40年代以降の切手
昭和40年代に入ると、封書の料金は15円、1972年からは20円になりました。この頃の記念切手には、15円や20円の額面が目立ちます。
1971年の郵便創業100年記念は、1種につき3,050万枚が発行されました。発行枚数が多い切手は、買取では額面より低い価格になることが多いと言われています。
昭和40年代の切手の値段の考え方は、昭和40年代の記念切手の値段でくわしく紹介しています。
昭和50年代から平成初めの切手
1976年に封書の料金が50円、1981年に60円になり、記念切手の額面も大きくなっていきます。例えば1982年の東北新幹線開通や、1988年の青函トンネル開通・瀬戸大橋開通の切手は60円だったとされています。
平成に入ると、1989年の第100回天皇賞競走記念や1990年の天皇陛下御即位の切手が62円でした。このくらいの額面になると、今の郵便にもぐっと使いやすくなります。
| 手元の額面 | はがき(85円)に使う時 | 定形郵便物(110円)に使う時 |
|---|---|---|
| 50円 | 35円分を足す | 60円分を足す |
| 60円 | 25円分を足す | 50円分を足す |
| 62円 | 23円分を足す | 48円分を足す |
| 80円 | 5円分を足す | 30円分を足す |
例えば60円の切手と50円の切手を1枚ずつ貼れば、定形郵便物の110円になります。額面の違う古い切手どうしを組み合わせると、普通切手を買い足さずに済むこともありますよ。
古い記念切手がいつの物か調べる方法
古い記念切手は、額面の金額と「NIPPON」の表示、記念の名前の3つを見ると、いつ頃の物か見当がつきます。
時代ごとの向き不向きが分かっても、手元の切手がいつの物か分からないと決められませんよね。ここでは、自分でできる調べ方を紹介します。
額面と当時の郵便料金を照らし合わせる
記念切手の額面は、当時の郵便料金に合わせたものが多いと紹介されることがあります。当時の封書とはがきの料金を見ておくと、年代の見当がつけやすくなります。
| 料金が変わった日 | 定形郵便物(25gまで) | はがき |
|---|---|---|
| 1966年(昭和41年)7月1日 | 15円 | 7円 |
| 1972年(昭和47年)2月1日 | 20円 | 10円 |
| 1976年(昭和51年)1月25日 | 50円 | 20円 |
| 1981年(昭和56年)1月20日 | 60円 | 30円 |
| 1981年(昭和56年)4月1日 | 60円 | 40円 |
| 1989年(平成元年)4月1日 | 62円 | 41円 |
| 1994年(平成6年)1月24日 | 80円 | 50円 |
例えば60円の記念切手なら昭和50年代後半から昭和の終わり頃、62円なら平成の初め頃、という見当がつきます。ただ、記念切手の額面がいつもこの料金どおりとは限らないので、最後は発行一覧で確かめてみてください。

「NIPPON」の表示を見る
1966年1月に発効した万国郵便条約で、切手に国名のローマ字表示が求められました。そのため、1966年以降の日本の切手には「NIPPON」が入っています。
「NIPPON」がない切手は、1966年より前の物かもしれません。これだけで戦前か戦後かは決まりませんが、仕分けの手がかりになります。
集めた本人や家族に聞いてみる
切手を集めた本人や、事情を知っている家族がいれば、話を聞いてみるのも近道です。いつ頃どこで買った物かが分かるだけで、調べる手間がぐっと減ります。
「この切手、いつ頃に集めていたの?」
「特に大事にしていたシートはある?」
こんなふうに聞いておくと、残したい物と手放してもよい物も自然と分かってきます。
- 額面の単位が「銭」「厘」か「円」かを見る
- 「NIPPON」の表示があるかを見る
- 額面を、当時の郵便料金の表と照らし合わせる
- 印面にある記念の名前を読み取る
- 日本郵便の切手発行一覧や郵政博物館の資料で名前を探す
記念切手の時代ごとの流れは記念切手の歴史で、昭和の主な切手は昭和の記念切手で紹介しています。
使う・売るの判定表と売り先の選び方
戦前の切手や昭和20年代の人気の切手が混ざっているなら査定、昭和40年代以降の切手が少しだけなら手紙に使う、と分けるのがおすすめです。
ここまでの時代分けと調べ方をふまえて、手元の古い記念切手をどうするか決めていきましょう。
使う・売るの判定表
| 手元の切手 | おすすめ | 理由 |
|---|---|---|
| 銭・厘の切手が混ざっている | 専門の買取店の無料査定 | 郵便に使えるか確かめにくく、時代も古い |
| 昭和20年代の切手趣味週間などがある | 専門の買取店の無料査定 | 名前が挙がりやすい切手か確かめられる |
| 昭和の切手シートがまとまった量ある | 専門の買取店の無料査定 | 手紙で使い切るのは大変。まとめて見てもらう方が早い |
| 昭和40年代以降のバラが少しだけ | 手紙に使う | 差額を足せば額面どおりに使い切れる |
| 平成の80円・62円などが少しだけ | 手紙に使う | 今の料金との差額が小さく、使いやすい |
| 汚れや破れがある | 使える物だけ使う | 汚れた切手は郵便に使えない |
| 思い出があって手放したくない | 残す | 値段より気持ちを大切にする |
例えばこんな場面です。亡くなった祖父のストックブックに、銭の切手と昭和40年代の切手が混ざっていた場合を考えてみましょう。
銭の切手は郵便に使うより、査定で値段を確かめる方が向いています。昭和40年代の切手は量しだいで、使う分と査定に出す分に分けると無駄がありません。
売るか残すかは、家族で相談して決めておきましょう。価値がつきやすい切手の特徴は高い記念切手とは?で紹介しています。
量が多い時の進め方
古い切手が箱やアルバムで何冊分もある時は、全部を一度に決めようとしないのがコツです。まず時代ごとに分け、次に「査定に出す物」「使う物」「残す物」の3つの箱に入れていきます。
実家や遺品の切手をまとめて片付ける時の流れは、実家や遺品の記念切手を整理する方法で紹介しています。
売り先ごとの違い
| 売り先 | 向いている人 | 気をつけたいこと |
|---|---|---|
| 切手の買取専門店 | 古い切手や量の多い切手がある人 | 査定料・出張料を無料にしている所が多い。納得できなければキャンセルできる所もある |
| 金券ショップ | 今の額面に近い切手を少しだけ売りたい人 | 古い切手の扱いはお店によって違う |
| フリマ・ネットオークション | 切手の知識があり、出品や発送ができる人 | メルカリは未使用の切手を出品禁止にしている。ヤフオク・ラクマは最新の規約を確認する |
| 郵便局での交換 | 現金でなくてよく、手紙に使いたい人 | 手数料がかかり、特殊切手は受け取れない |
量が多くて持ち運べない時は、出張買取や宅配買取を使う方法もあります。流れは切手の出張買取・宅配買取の流れで紹介しています。
- 時代ごとにおおまかに分ける
- シートはシートのまま、バラは額面ごとにまとめる
- シミや折れを無理に直そうとしない
- アルバムに貼られた物は、はがさずアルバムごと持っていく
- 本人確認の書類を用意する
査定の流れは記念切手の買取でくわしく紹介しています。
古い切手がまとまってあるなら、査定で今の値段を確かめてから、使うか売るかを決める方法もあります。
切手買取のバイセル
使わない記念切手、今いくらになるか確かめてみませんか
切手シートやバラ切手がまとまってあるなら、切手の買取専門店の無料査定で今の値段を確かめる方法があります。売るかどうかは査定額を見てから決められます。
無料切手の無料査定を申し込む(買取サービスの公式サイトに移動します)
古い記念切手を使い切るコツと郵便局での交換
古い記念切手は、郵便局で交換すると手数料がかかります。額面が小さいほど手数料の割合が大きくなるので、使える物は手紙に使う方が額面を活かせます。
『使うといっても、10円や20円ばかりだと何枚も貼ることになる』という方もいますよね。そんな時は、使い方と交換をうまく組み合わせるのがおすすめです。
郵便局での交換の仕組み
郵便局では、切手を現金に払い戻すことはしていません。代わりに、所定の手数料を払うと普通切手やはがきなどに交換できます。
| 交換の条件 | 内容 |
|---|---|
| 手数料(99枚まで) | 切手1枚につき6円 |
| 手数料(100枚以上) | 切手1枚につき13円 |
| 10円未満の切手(99枚まで) | 合計額の半額 |
| 受け取れない物 | 特殊切手(記念切手) |
| 100枚以上の時 | 額面ごとに用紙へ貼って出す |
例えば20円の切手を1枚交換すると、6円の手数料で手元に残るのは14円分です。10円の切手なら、残るのは4円分になってしまいます。
ここが大事なところです。少しずつでも手紙に使えるなら、交換より使う方が額面をそのまま活かせます。交換の手続きは記念切手は郵便局で交換できる?で紹介しています。
使い切りやすい場面
| 場面 | 料金(2024年10月改定後) | 使い方の例 |
|---|---|---|
| 絵はがきでの季節のあいさつ | はがき85円 | 20円4枚と5円分 |
| 書類の返送や手紙 | 定形郵便物110円 | 50円2枚と10円分 |
| まとめて出す案内状 | 定形郵便物110円 | 同じ額面の組み合わせを封筒ごとにそろえる |
小さい額面の使い方は、10円・20円・50円など古い額面の記念切手の使い方でくわしく紹介しています。
古い切手は、裏ののりが弱っていることがあります。貼った後に端が浮いていないか、指で軽く押さえて確かめておきましょう。
古い記念切手でよくある相談
古い記念切手については、「換金できるか」「今の郵便に使えるか」「傷んだ切手を直せるか」といった相談がよく見られます。
古い記念切手は換金できる?手数料は取られる?
古い記念切手を換金したいが、できるのか、逆に手数料を取られてしまうのか、という相談です。
郵便局では現金に払い戻すことはしておらず、普通切手などへの交換に手数料がかかります。現金にしたい時は、切手の買取専門店などに売ることになります。
買取専門店には、査定料を無料にしている所が多くあります。申し込む前に、査定や断る時に費用がかかるかを確かめておくと安心です。
フリマで届いた古い切手を、定形110円の郵便に使える?
フリマで手に入れた古い切手を貼って、定形郵便物を送れるか、という相談です。
切手には有効期限の定めがないので、合計が110円になるように貼れば使えます。例えば50円2枚と10円1枚なら、ちょうど110円です。
ただし、汚れや破れのある切手は使えません。貼る前に、印面がきれいかどうかを見ておきましょう。
古い切手を何枚も貼る時は、宛名や住所にかからないよう、封筒の左上から横に並べると見た目もすっきりします。
古い記念切手の折れ目を直したい
古い記念切手に折れ目やシワがあり、取り除きたいがどうすればいいか、という相談です。『少しでもきれいにしたい』という気持ちはよく分かります。
ただ、アイロンや水で直そうとすると、かえって紙やのりを傷めてしまうことがあります。売るかもしれない切手は、今の状態のまま触らずに査定に出す方が安心です。
直したくなった時ほど、まずは透明な袋に入れて平らな場所に置いておきましょう。
保管の方法は記念切手の保管方法で紹介しています。
よくある質問
古い記念切手に使用期限はありますか?
日本郵便の案内では、切手には有効期限の定めがなく、いつでも利用できるとされています。今の料金に足りない分は、ほかの切手を足して貼ります。
古い記念切手は、普通切手と一緒に貼ってもいいですか?
大丈夫です。合計が料金に届いていれば、記念切手と普通切手を組み合わせて使えます。
古い記念切手を郵便局で新しい切手に交換できますか?
所定の手数料を払えば、普通切手やはがきなどに交換できます。ただし、交換で記念切手(特殊切手)を受け取ることはできません。
古い記念切手の価値は、どこで調べられますか?
いつの切手かは、日本郵便の切手発行一覧や郵政博物館の資料で調べられます。売る時の値段は、買取店の査定で確かめるのが確実です。
使用済みの古い記念切手にも価値はありますか?
使用済みの切手の扱いはお店によって違います。消印のある切手は郵便には使えないので、気になる物は買取店に問い合わせてみてください。
まとめ
- 古い記念切手も有効期限の定めがなく、差額を足せば今の郵便に使える
- 汚れや破れのある切手は使えない。銭・厘の切手は郵便局で確かめる
- 戦前は売る、昭和20〜30年代は物しだい、昭和40年代以降は使うのが目安
- 額面と当時の郵便料金、「NIPPON」の表示で年代の見当がつく
- 小さい額面は交換すると手数料の割合が大きいので、使える物は使う
まずは手元の古い記念切手を3つの時代に分けて、使う分と査定に出す分を決めてみてください。





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