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押し入れを片付けていたら、「20世紀デザイン切手」と書かれた切手シートがファイルごと出てきた。全部そろっているみたいだけど、『これ、どうしたらいいの?』と迷いますよね。
結論から言うと、20世紀記念切手と呼ばれるこのシリーズは、1999年から2000年にかけて全17集が出た、まとまって残りやすい切手です。枚数が多い分、使う・売る・残すを先に決めておくと、手元で持て余さずにすみます。
この記事を読めば、シリーズの特徴と、まとまった量が家にある時の扱い方が分かります。
20世紀デザイン切手とは?20世紀記念切手と呼ばれるシリーズ
20世紀デザイン切手は、日本の20世紀を象徴する題材を時代の順に切手にしたシリーズです。日本郵便での正式な名前は「20世紀デザイン切手シリーズ郵便切手」で、全17集あります。
20世紀記念切手、二十世紀記念切手と呼ばれることも多いのが、このシリーズです。名前に「記念」とは付いていませんが、特殊切手の一つとして発行されました。
日本郵便の案内では、日本の20世紀を象徴する題材を、時代の順に切手にしたと紹介されています。第1集が1901年から1909年の題材で始まり、集を追うごとに時代が進んでいく作りです。
記念切手や特殊切手の基本は記念切手とは?で紹介しています。
シリーズの基本をまとめると
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 正式な名前 | 20世紀デザイン切手シリーズ郵便切手 |
| 集の数 | 全17集 |
| 発行の期間 | 平成11年(1999年)8月23日から平成12年(2000年)12月まで |
| 発行の日 | 原則として毎月の「ふみの日」(23日) |
| 1シートの中身 | 10枚(80円が8種、50円が2種) |
| 1シートの値段 | 740円 |
1シートに10種類の題材が入っているので、17集で170種類になります。シリーズ切手として初めてロゴマークが作られたのも、このシリーズの特徴です。
「記念」と付いていなくても特殊切手
『記念って書いていないから、普通の切手なの?』と思う方もいるかもしれません。日本郵便では、行事などを記念する特殊の目的で随時出す切手を「特殊切手」と呼んでいます。
20世紀デザイン切手も、普通切手とは別に期間を限って出たシリーズです。一般には、こうした特殊切手をまとめて記念切手と呼ぶことが多いんです。
全17集はどんな流れで出た?
20世紀デザイン切手は、1999年8月の第1集から2000年12月の第17集まで、原則として毎月のふみの日に1集ずつ出ました。集ごとに、扱う時代が進んでいきます。
毎月23日の「ふみの日」は、手紙に親しんでもらうために郵政省が定めた日です。その日にあわせて新しい集が出ていたので、毎月楽しみに郵便局へ通った方もいるはずです。
ふみの日についてはふみの日の記念切手で詳しく紹介しています。
日本郵便の案内で確かめられる集
全17集のうち、日本郵便の案内ページで題材と日付を確かめられた集を表にしました。すべての集の題材は、日本郵便の案内で1つずつ見てみてください。
| 集 | 発行・販売の日 | 主な題材 |
|---|---|---|
| 第1集 | 平成11年8月23日 | 1901〜1909年の題材(「みだれ髪」、日露戦争、「吾輩は猫である」など) |
| 第12集 | 平成12年7月(日付は資料で食い違いあり) | 東海道新幹線開通、東京五輪など |
| 第16集 | 平成12年11月22日 | 青函トンネル開通、Jリーグ開幕など |
| 第17集 | 平成12年12月22日 | 長野五輪、阪神・淡路大震災など |
表を見ると、第16集と第17集は23日ではなく22日に出ています。案内にある「原則として」の通り、毎回きっちり23日だったわけではないんですね。

集ごとにそろえると何が分かる?
1集目から17集目までを順に並べると、20世紀の100年を切手で追いかけることができます。手元のシートが何集目かを見れば、どの時代の題材かもすぐに見当がつきます。
『全部そろっているか分からない』という時は、まずシートを集の番号順に並べてみてください。抜けている番号があれば、そこだけ足りないということです。
- シートに書かれた集の番号を見る
- 番号の順に並べて、抜けている集を探す
- 同じ集のシートが何枚あるかを数える
- 80円と50円がそろったシートか、切り離したバラかを分ける
- 折れや汚れがないかを見る
図案を「出来事・暮らし・文化」で読み解く
20世紀デザイン切手の題材は、時代の順に並んでいるだけでなく、大きな出来事、暮らしの変化、文化やスポーツの話題が混ざっています。3つの目で見ると、切手から100年の空気が伝わってきます。
20世紀デザイン切手を眺めていると、歴史の教科書のようでいて、どこか身近な題材も入っていますよね。そこで、日本郵便の案内に出てくる題材を、3つに分けて見てみます。
| 見る目 | 当てはまる題材の例 | 楽しみ方 |
|---|---|---|
| 出来事 | 日露戦争、阪神・淡路大震災 | その時代に何があったかを家族で話すきっかけに |
| 暮らし | 東海道新幹線開通、青函トンネル開通 | 移動や旅の変化を、自分の思い出と重ねる |
| 文化・スポーツ | 「みだれ髪」、「吾輩は猫である」、東京五輪、Jリーグ開幕、長野五輪 | 好きな作品や大会の切手を手紙に使う |
この分け方は、この記事で読みやすくするための物です。日本郵便がこの3つで分けているわけではないので、楽しみ方のヒントとして見てください。

出来事の題材は、話のきっかけに
日露戦争や阪神・淡路大震災のように、その時代を大きく動かした出来事も題材になっています。こうした切手は、家族で「この時はどうだった?」と話すきっかけになりやすいんです。
例えば、実家でシートを広げた時にこんな会話が生まれることもあります。「この震災の年、覚えてる?」「あの時は大変だったね」。切手が、家族の記憶をつなぐ役目をしてくれます。
暮らしの題材は、旅や移動の思い出と
東海道新幹線開通や青函トンネル開通は、移動のしかたが大きく変わった出来事です。新幹線に初めて乗った日のことを思い出す方もいるかもしれませんね。
鉄道の切手がもっと見たい方は、新幹線の記念切手やトンネル・橋の開通記念切手もあわせて読んでみてください。
文化・スポーツの題材は、手紙に使いやすい
「吾輩は猫である」や「みだれ髪」のような文学、東京五輪や長野五輪、Jリーグ開幕のようなスポーツの話題も入っています。相手の好きな物に合わせて選べるので、手紙に使うと喜ばれやすい題材です。
本が好きな友人には文学の切手、スポーツ好きの親戚にはスポーツの切手。そんなふうに選ぶだけで、封筒を開ける前から気持ちが伝わります。
この記事では、日本郵便の案内で確かめられた題材の名前だけを紹介しています。それぞれの切手にどんな絵が描かれているかは、手元のシートや日本郵便の案内で見てみてください。
手元の20世紀デザイン切手を手紙に使うには
切手には有効期限の定めがないので、20世紀デザイン切手も今の郵便に使えます。2024年10月1日の改定後は、はがき85円・定形郵便物110円なので、80円や50円に足りない分を足して貼ります。
『額面が今の料金と合わないから、使いにくそう』と思いますよね。実は、80円と50円の組み合わせは、少し足すだけで今の料金にそろえやすいんです。
料金が上がった後は、旧料金の切手に新しい料金との差額を足して使う、と日本郵便も案内しています。
1シートを使い切る組み合わせの例
1シートには80円が8枚、50円が2枚入っています。これを無駄なく使い切る組み合わせを考えてみました。
| 使い方 | 1通の組み合わせ | 1シートで送れる数 | 足す切手 |
|---|---|---|---|
| はがきに使う | 80円+5円 | 8通 | 5円を8枚 |
| はがきに使う | 50円+30円+5円 | 2通 | 30円と5円を2枚ずつ |
| 封書に使う | 80円+30円 | 8通 | 30円を8枚 |
| 封書に使う | 50円+50円+10円 | 1通 | 10円を1枚 |
例えば、80円8枚を封書に、50円2枚をまとめて1通の封書に使えば、1シートで9通を送れます。足す切手は、30円8枚と10円1枚です。
5円・10円・30円は、今の普通切手のラインナップにあります。郵便局でまとめて買っておくと、組み合わせが楽になりますよ。
- 送る物の料金を確かめる(はがき85円・定形郵便物110円)
- 80円か50円の切手を選び、足りない額を計算する
- 足りない分の普通切手を用意する
- 切手を宛名にかからない位置に、まとめて貼る
- 料金に足りているか、もう一度合計を確かめる
相手に合わせて題材を選ぶ
同じシートの中でも題材が違うので、送る相手に合わせて選べるのが楽しいところです。前の章の「出来事・暮らし・文化」の目で選んでみてください。
貼り方のマナーや組み合わせのコツは記念切手の使い方で、80円・50円のような古い額面の扱いは古い額面の記念切手の使い方で紹介しています。
- 汚れたり破れたりした切手は郵便に使えない
- シートから切り離す時は、ミシン目に沿ってゆっくり折る
- 何枚も貼る時は、宛名や郵便番号の欄にかからないようにする
- 貼る前に、合計が料金に足りているかを確かめる
まとまった量がある時の「使う・売る・残す」判定
20世紀デザイン切手は全17集がそろった形で残っていることも多く、量がまとまりやすい切手です。どのくらいの量があるか、全集そろっているか、状態はどうかで、向いている扱いを決めてみてください。
全17集を1シートずつ持っていると、額面の合計は740円×17集で12,580円分になります。何セットも重なっていれば、その分だけ量は増えますよね。
これだけの量を手紙だけで使い切るのは、なかなか大変です。そこで、手元の量と状態で、次の表のように考えてみてください。
| 手元の状態 | 向いている扱い | 考え方 |
|---|---|---|
| 全17集がきれいにそろっている | 残す、または売る | シリーズとしてそろっていることに楽しみがある |
| 同じ集のシートが何枚も重なっている | 使う、または売る | 同じ題材を何枚も残しても使い道が限られる |
| 数シートだけ、手紙をよく書く | 使う | 今の料金に足せば手紙に使い切れる |
| 何十シートもあり、手紙はあまり書かない | 売る | 使い切るより、まとめて見てもらう方が手間が少ない |
| 折れ・シミがある | 状態のよい物だけ使う | 汚れや破れがあると郵便に使えない |

郵便局で交換する時の手数料
使わない切手は、郵便局で手数料を払えば普通切手やはがきに交換できます。2024年10月の改定後の手数料は、99枚までなら切手1枚につき6円、100枚以上なら1枚につき13円です。
例えば1シート(10枚)なら、手数料は60円です。全17集の1シートずつ(170枚)をまとめて交換すると、100枚以上になるので、1枚13円で2,210円かかります。
| 交換する量 | 枚数 | 手数料の計算 |
|---|---|---|
| 1シート | 10枚 | 6円×10枚=60円 |
| 5シート | 50枚 | 6円×50枚=300円 |
| 全17集を1シートずつ | 170枚 | 13円×170枚=2,210円 |
交換で受け取れるのは普通切手やはがきなどで、特殊切手には交換できません。現金での払い戻しもしていないので、使う予定がある時の方法と考えておきましょう。交換の流れは記念切手は郵便局で交換できる?で紹介しています。
家族の切手なら、分ける前に一声かける
親が集めていた20世紀デザイン切手の場合、思い出の詰まったシリーズかもしれません。『毎月郵便局に並んで買っていたのよ』という話が出てくることもあります。
使う・売る・残すを決める前に、家族で一度相談しておくと、あとで気まずくならずにすみます。残すと決めた分は、シート用のファイルに入れて日の当たらない場所に置いておきましょう。
残す分は、集の番号順にファイルへ
残す分は、集の番号順にシート用のファイルへ入れておくと、あとで見返す時にも、売ると決めた時にも扱いやすくなります。シートは折らずに、平らなまま保つのが大事です。
保管のコツは記念切手の保管方法で紹介しています。
売る時は、シートのまま見てもらう
一般に、記念切手は買取では額面より低い価格になることが多いと言われます。20世紀デザイン切手も、どのくらいの値段になるかは量や状態、時期によって変わります。
シートをバラに切り離さず、集の番号順にまとめておくと、査定の時に話が早く進みます。シートとバラの違いは記念切手シートとは?で、相場の見方は記念切手の買取相場の見方で紹介しています。
切手の買取専門店では、査定料や出張料を無料にしている所が多いです。査定額に納得できなければキャンセルできる所もあるので、まずは値段を聞いてから決めても大丈夫です。
手紙に使い切れないほどの20世紀デザイン切手がまとまってあるなら、査定で今の値段を確かめてから、使う分と売る分を決める方法もあります。
切手買取のバイセル
使わない記念切手、今いくらになるか確かめてみませんか
切手シートやバラ切手がまとまってあるなら、切手の買取専門店の無料査定で今の値段を確かめる方法があります。売るかどうかは査定額を見てから決められます。
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20世紀デザイン切手についてよくある相談
20世紀デザイン切手については、「全部そろっているけれど売ったらいくら?」「どこに売ればいい?」「家に多すぎて使いたい」といった相談が見られます。知恵袋で見かけた相談を、要点だけまとめて答えます。
全17集そろっているけど、売ったらいくらになる?
20世紀デザイン切手を全部そろえて持っているので、売ったらいくらになるか知りたい、という相談です。そろえるのに手間をかけた分、気になりますよね。
値段は、時期や状態、買い取る所によって変わるので、ここでいくらとは言えません。全集そろっていることは伝えたうえで、いくつかの売り先で値段を聞いてみるのがおすすめです。
何冊分もあるけれど、どこに売ればいい?
20世紀デザイン切手がファイル何冊分もあって、どこに売ればいいか迷っている、という相談です。
まとまった量なら、切手の買取専門店に見てもらうのが手間の少ない方法です。フリマやオークションに出す場合は、メルカリが未使用の切手を出品禁止にしているので、ほかのサービスも出品前に最新の規約を確かめてください。
売り先の選び方は切手買取の選び方で比べています。
家に切手がありすぎるので、使っていきたい
家に記念切手がたくさんあるので、どんどん使っていきたい、という相談です。売るより使いたい、という方も多いはずです。
20世紀デザイン切手なら、80円に5円を足してはがきに、30円を足して封書に使えます。足す用の普通切手をまとめて用意しておくと、手紙を書くたびに迷わずにすみます。
よくある質問
20世紀デザイン切手は今も郵便局で買えますか?
1999年から2000年にかけて出たシリーズで、発行から年数がたっています。今も扱いがあるかどうかは、近くの郵便局に問い合わせて確かめてみてください。
20世紀記念切手と20世紀デザイン切手は同じ物ですか?
一般に20世紀記念切手や二十世紀記念切手と呼ばれるのは、この「20世紀デザイン切手シリーズ」のことが多いです。正式な名前は「20世紀デザイン切手シリーズ郵便切手」です。
バラに切り離した物でも売れますか?
バラでも見てもらえることはありますが、値段の付き方はシートとは違うことがあります。迷う時は、切り離す前に値段を確かめておくと安心です。
20世紀デザイン切手を郵便局で普通切手に替えられますか?
手数料を払えば、普通切手やはがきに交換できます。99枚までなら1枚につき6円、100枚以上なら1枚につき13円です。
全17集のうち、どれが何年の題材か知りたいです。
日本郵便の案内ページで、集ごとの題材を見ることができます。第1集は1901年から1909年の題材から始まり、集を追うごとに時代が進みます。
まとめ
- 20世紀記念切手と呼ばれる「20世紀デザイン切手シリーズ」は、1999年から2000年に出た全17集のシリーズ
- 1シートは80円8種と50円2種の10枚で740円、原則として毎月のふみの日に出た
- 題材は出来事・暮らし・文化の3つの目で見ると楽しみが広がる
- 80円・50円は、今の料金に足りない分を足せば手紙に使える
- まとまった量がある時は、量と状態で使う・売る・残すを決める
まずは手元のシートを、集の番号順に並べてみてください。そろっている物と重なっている物が分かれば、使う分と残す分が自然に決まってきます。





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