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実家の押し入れや引き出しから、きれいな絵柄の切手シートが出てきたことはありませんか。『これって記念切手?普通の切手と何が違うの?』と、手が止まってしまいますよね。
結論から言うと、記念切手とは、行事や節目を記念するなど特別な目的で出る切手のことです。郵便局での正式な区分名は「特殊切手」で、郵便料金としては普通切手と同じように使えます。
ここでは普通切手・特殊切手との違いを3つの物差しで見比べて、家にある切手がどれに当たるかを自分で見分けられるようにしていきます。
記念切手とは?郵便局での呼び方は「特殊切手」
記念切手は、ふだん使う普通切手とは別に、記念や季節のあいさつなど特別な目的で出る切手です。郵便局の案内では「特殊切手」という名前で並んでいます。
「記念切手」は、ふだんの会話でよく使われる呼び方なんです。日本郵便の切手の販売サイトでも「記念切手も好評販売中」のように、一般向けの言葉として使われています。
ただ、日本郵便が切手を分ける時の名前は「特殊切手」です。公式の説明では、次のように書かれています。
特殊切手は、各種行事その他を記念する等特殊の目的で随時発行する郵便切手のことで、グリーティング(シール式)切手、年賀切手、寄付金付きお年玉付き年賀郵便切手、ふるさと切手およびフレーム切手を含みます。
出典:日本郵便 書き損じはがき・切手の交換
つまり、記念切手と特殊切手は、ほぼ同じものを指していると考えて大丈夫です。季節のあいさつに使うグリーティング切手や、地域の特色を描いたふるさと切手も、この特殊切手の仲間に入ります。
検索や会話では「特殊記念切手」「郵便切手の記念切手」のように言うこともありますよね。郵便局の窓口で探す時は「特殊切手はありますか」と聞くと、話が早く通じます。
日本郵便は切手を3つに分けて案内している
日本郵便の切手のページは、大きく3つの入口に分かれています。
- 普通切手
- 特殊切手・ふるさと切手・グリーティング切手
- オリジナル フレーム切手
ふるさと切手やグリーティング切手は入口の名前に並んでいますが、上の定義では特殊切手に含まれます。フレーム切手も同じく特殊切手の一つです。
『じゃあ、普通切手以外は全部記念切手と思っていいの?』と思った方もいるはずです。ふだんの使い方としては、その考え方でほとんど困りません。細かい種類の違いは記念切手の種類でまとめています。
普通切手との一番の違いは「図案」と「売られ方」
普通切手は、郵便局でふだんから買える定番の切手です。今の普通切手には、85円の松や110円の千鳥のように、料額ごとに決まった図案があります。
一方の記念切手は、決まった発行日に売り出され、売り切れたら手に入らなくなることがある切手です。図案も、その時々の行事や題材に合わせて毎回変わります。
| 比べること | 普通切手 | 記念切手(特殊切手) |
|---|---|---|
| 出る目的 | 毎日の郵便に使う定番の切手 | 行事や節目の記念、季節のあいさつなど |
| 図案 | 料額ごとに決まった図案(85円は松、110円は千鳥など) | 発行のたびに変わる |
| 売られ方 | 郵便局でふだんから買える | 発行日から売られ、売り切れることもある |
| 郵便での使い方 | 料額分として使える | 普通切手と同じく料額分として使える |
普通切手・特殊切手・記念切手を「いつ・どこで・どう使う」で比べる
切手の違いは、「いつ売られるか」「どこで売られるか」「どう使えるか」の3つで見ると、ぐっと分かりやすくなります。名前だけで覚えようとすると、かえって混乱しやすいんです。
切手の種類の名前は、似たものが多いですよね。そこで、ここでは名前ではなく、手に入れる時と使う時の違いで並べてみます。
| 種類 | いつ売られるか | どこで売られるか | どう使えるか |
|---|---|---|---|
| 普通切手 | ふだんから | 全国の郵便局など | 料額分の郵便料金として使える |
| 記念切手(特殊切手) | 発行日の午前9時から。売り切れることもある | 全国の郵便局、郵便局のネットショップ、銀座郵便局の通信販売など | 料額分の郵便料金として使える |
| グリーティング切手 | 季節や行事に合わせて発行(冬のグリーティングは毎年11月) | 特殊切手と同じ | ごあいさつの手紙に使いやすい |
| ふるさと切手 | 発行ごとに決まる | 地域を限って売る例がある | 料額分の郵便料金として使える |
| フレーム切手 | 商品ごとに決まる | 都道府県ごとの販売、郵便局のネットショップなど | 料額分の郵便料金として使える |
ふるさと切手の例を一つ挙げると、1999年の「心のふるさと飛騨」は、岐阜県・静岡県・愛知県・三重県内の郵便局などで売られていました。旅先の郵便局でしか見かけない切手がある、というのはこういう理由なんです。
使う時は「料額」だけを見ればいい
ここが大事なところです。どの種類であっても、郵便に使う時は切手に書かれた料額の分として扱われます。
記念切手だから高く数えられる、ということはありません。逆に、記念切手だから使えない、ということもないので安心してください。

例えばこんな場面
郵便局の窓口で、こんなやり取りになることがあります。
「この前の記念切手、まだありますか?」
「どの特殊切手でしょうか。発行日か切手の名前が分かれば在庫をお調べします」
記念切手はたくさんの種類が出ているので、名前か発行日を控えておくとスムーズです。買い方の流れは郵便局で記念切手を買う方法で詳しく紹介しています。
家にある切手が記念切手か見分ける手順
家にある切手は、料額の表示、図案、シートの余白、日本郵便の発行一覧の順に見ていくと、記念切手かどうかの見当がつきます。
『アルバムにたくさんあるけど、どれが記念切手か分からない』という声はよく聞きます。1枚ずつ調べなくても、順番を決めて見ればかなり絞り込めます。
- 料額の数字と単位(円・銭など)を確かめる
- 今の普通切手と同じ図案かどうかを比べる
- シートで残っているなら、余白の文字や題材を見る
- 気になるものは日本郵便の切手発行一覧で名前や年から探す
1. 料額の数字と単位を見る
まずは切手に書かれた数字を見てみてください。85円や110円なら今の料金に合った切手、84円や63円なら2024年10月の料金改定より前の切手だと分かります。
「銭」や「厘」と書かれたものは、かなり古い時代の切手です。こうした切手が今の郵便に使えるかは確かめられていないので、使いたい時は郵便局の窓口で聞いてみましょう。
2. 今の普通切手の図案と比べる
次に、図案を今の普通切手と比べます。普通切手の図案は料額ごとに決まっているので、同じ図案なら普通切手の可能性が高いです。
| 料額 | 今の普通切手の図案 |
|---|---|
| 1円 | 前島密 |
| 10円 | トキ |
| 50円 | ニホンカモシカ |
| 85円 | 松 |
| 110円 | 千鳥 |
| 140円 | ヤマブキ |
この表にない絵柄だったり、行事の名前や「記念」の文字が入っていたりするなら、記念切手(特殊切手)の可能性が高いと考えられます。ただ、昔の普通切手は図案が違うので、迷ったら次の手順に進みます。
3. シートの余白と題材を見る
シートで残っている場合は、余白も手がかりになります。例えば1991年の切手趣味週間では、「創業120年」の文言がシートの印面の間の余白にだけ入っていました。
バラにしてしまうと消えてしまう情報もあるので、シートのまま残っているものは、無理に切り離さないでおきましょう。
4. 日本郵便の発行一覧で探す
最後は、日本郵便の「切手発行一覧」で探します。発行年度や名称、のり式かシール式かで絞り込めるので、だいたいの年が分かっていれば見つけやすいです。

- 今の普通切手の図案表にない絵柄である
- 行事や周年の名前が入っている
- 絵柄の違う切手が何種類も並んだシートになっている
- シール式で、キャラクターや季節の絵が描かれている
- 発行一覧で名前が見つかる
記念切手はいつ・どこで買える?
記念切手は、発行日の午前9時から全国の郵便局などで売り出されます。郵便局のネットショップや、銀座郵便局の通信販売で買える切手もあります。
新しい記念切手を手に入れたい方は、まず発行の予定を知るところから始めてみてください。日本郵便は、年度ごとの発行予定を「特殊切手発行プログラム」というPDFで公開しています。
2026年度の発行予定には、花の彩りシリーズ第6集や、切手趣味週間・ふみの日・国際文通週間などが載っています。過去に出た切手も含めて、日本郵便の切手発行一覧で確かめられます。
郵便局での買い方で知っておきたいこと
記念切手は、基本的にシート単位で売られています。ただし、のり式の切手は、郵便局では1枚単位で買えると案内されています。
在庫は郵便局ごとに違い、一部の郵便局ではお取り寄せになることもあります。人気の切手は売り切れることもあるので、欲しい切手があるなら、行く前に近くの郵便局へ問い合わせておくと安心です。
| 買える場所 | 特徴 | 気をつけたいこと |
|---|---|---|
| 全国の郵便局 | 発行日の午前9時から買える | 在庫は局ごとに違う。取り寄せや売り切れもある |
| 郵便局のネットショップ | 自宅から申し込める | 売り切れや、取り扱いがない切手もある |
| 銀座郵便局の通信販売 | 払込みで申し込める | 販売期間は発行日からおおむね1カ月。申込期限がある |
続けて特殊切手やふるさと切手を買いたい人には、ゆうちょ銀行の自動払込みを使う継続購入の通信販売もあります。毎回買いに行くのが大変な方は、こうした方法も選べます。
発行枚数は切手ごとに公表されている
記念切手は、どれくらいの数が出るかも発表されています。例えば2026年8月19日発行の「秋のグリーティング」は、85円が300万枚、110円が1,300万枚でした。
『記念切手は数が少ないから貴重なのでは?』と思われがちです。実際には、切手によっては数百万枚から千万枚を超える数が出ているんです。
発売日の調べ方や買い逃さないコツは記念切手の発売日の調べ方で詳しく紹介しています。
記念切手は今も使える?郵便料金と差額の考え方
日本郵便の案内では、切手には有効期限の定めがなく、いつでも使えます。料金が上がった後は、足りない分の切手を足して使います。
『昔の記念切手なんて、もう使えないのでは?』と心配になりますよね。実は、切手そのものに使える期限はないんです。
ただし、郵便料金は何度も変わってきました。古い記念切手を使う時は、今の料金との差額を足す必要があります。
| 改定の時期 | 定形郵便物(25gまで) | はがき |
|---|---|---|
| 平成6年1月24日から | 80円 | 50円 |
| 平成26年4月1日から | 82円 | 52円 |
| 平成29年6月1日から | 82円(据え置き) | 62円 |
| 令和元年10月1日から | 84円 | 63円 |
| 2024年10月1日から | 110円 | 85円 |
2024年10月の改定では、25g超50g以下の定形郵便物も110円にまとめられました。今の定形郵便物は、50gまで110円と覚えておくと分かりやすいです。
例えばこんな場面
84円の記念切手が1枚あって、定形の封書を出したい場合を考えてみます。今の料金は110円なので、差額の26円分の切手を足せば送れます。
63円の記念切手をはがきに使うなら、85円との差額の22円分を足します。手元の切手を組み合わせる時は、合計が料金に届いているかを確かめましょう。
汚れたり破れたりした切手は、郵便には使えません。シートから切り離す時に印面を傷つけないよう気をつけてください。
手紙に貼る時の組み合わせ方やマナーは、記念切手の使い方でまとめています。
使う・交換する・売る 家にある記念切手の行き先
家にある記念切手は、少しなら手紙に使う、使い道がなければ郵便局で交換する、量が多かったり古かったりするなら値段を確かめる、という分け方が考えやすいです。
記念切手が出てきた時、選べる道は大きく4つあります。どれが正解ということはないので、量や状態、気持ちに合わせて選んでみてください。
| 家にある記念切手の状況 | 向いている行き先 | 理由 |
|---|---|---|
| 今の料金に近い料額のものが少しある | 手紙やはがきに使う | 料額分がそのまま郵便料金になる |
| 使い道のない料額のものを、普通切手やはがきにしたい | 郵便局で交換する | 手数料はかかるが、使いやすい形に変えられる |
| 古い切手やシートがまとまった量ある | 査定で値段を確かめる | 切手によって値段の付き方が違う |
| 家族の思い出の品として取っておきたい | アルバムなどにまとめて保管する | 湿気や日焼けを避ければ長く残せる |
郵便局での交換は「普通切手やはがきへ」
郵便局では、不要になった切手を所定の手数料で、普通切手やはがきなどに交換できます。ただし、交換で記念切手(特殊切手)を受け取ることはできません。
2024年10月の改定後の手数料は、99枚までなら1枚につき6円、100枚以上なら1枚につき13円です。現金での払い戻しは行っていないので、そこは覚えておきましょう。
窓口では、例えばこんなやり取りになります。
「使わない切手を、普通切手に替えたいのですが」
「かしこまりました。枚数を確認しますね。99枚までなら、手数料は1枚につき6円です」
詳しい手数料や交換できる物は、記念切手は郵便局で交換できる?で紹介しています。
売る時は「額面より低くなることが多い」と知っておく
記念切手を売る時は、買取では額面より低い価格になることが多いと言われます。発行枚数が多い切手ほど、そうなりやすいとされています。
一方で、発行された数が少ない切手には希少価値がつくこともあります。値段の考え方は記念切手の値段で、額面・販売価格・買取価格の違いから説明しています。
切手の買取専門店では、査定料や出張料を無料にしている所が多く、査定額に納得できなければキャンセルできる所もあります。フリマアプリでは、メルカリが未使用の切手を禁止出品物にしているので、出品する前に各サービスの最新の規約を確かめておきましょう。
使う予定のない記念切手がまとまってあるなら、無料の査定で今の値段を確かめてから決める方法もあります。
切手買取のバイセル
使わない記念切手、今いくらになるか確かめてみませんか
切手シートやバラ切手がまとまってあるなら、切手の買取専門店の無料査定で今の値段を確かめる方法があります。売るかどうかは査定額を見てから決められます。
無料切手の無料査定を申し込む(買取サービスの公式サイトに移動します)
売る時の流れや準備は記念切手の買取でまとめています。思い出として残す場合は、記念切手の保管方法も参考にしてみてください。

記念切手についてよくある相談
記念切手について寄せられる相談は、郵便局でお金に戻せるか、手元の切手が記念切手かどうか、高く売れるか、の3つが特に多いです。
家に記念切手が大量にあるけど、郵便局で払い戻しできる?
家に記念切手がたくさんあるので、郵便局で払い戻しをしてもらえないか、という相談です。
結論から言うと、郵便局では現金での払い戻しは行っていません。できるのは、手数料を払って普通切手やはがきなどに交換することです。
100枚以上の切手を交換する時は、料額ごとに用紙に貼って出す決まりがあります。量が多いと結果の連絡まで1か月程度かかることもあるので、時間に余裕を持って準備しましょう。
はがきに貼ってある状態で、記念切手とグリーティング切手の違いは分かる?
はがきに貼られた切手を見て、記念切手かグリーティング切手か見分けられるか、という相談もあります。
日本郵便の区分では、グリーティング切手も特殊切手の一つです。つまり、どちらも広い意味では記念切手の仲間と言えます。
キャラクターや季節の絵が描かれたシール式の切手なら、グリーティング切手として出たものかもしれません。ただ、貼った状態だけで断定するのは難しいので、気になる時は日本郵便の切手発行一覧で絵柄を探してみてください。
祖父母が集めた記念切手シートは高く売れる?
祖父母が記念切手のシートをたくさん買っていて、アルバムが何冊もある。高く売れるのか知りたい、という相談です。
『たくさんあるし、昔の切手だから価値があるはず』と期待したくなりますよね。ただ、記念切手の値段は、切手の種類や状態、量で大きく変わります。
まずは家族で、使うか売るか残すかを相談してみましょう。売る方向なら、アルバムのまま査定に出して、切手ごとの値段を確かめてから決めるのがおすすめです。
よくある質問
記念切手とは何ですか?
行事や節目の記念、季節のあいさつなど、特別な目的で出る切手のことです。日本郵便の区分名は「特殊切手」で、グリーティング切手やふるさと切手、フレーム切手も含まれます。
記念切手は普通の郵便に使えますか?
使えます。料額の分だけ郵便料金として扱われるので、普通切手と同じように手紙やはがきに貼れます。料金に足りない時は、差額分の切手を足します。
記念切手に使える期限はありますか?
日本郵便の案内では、切手には有効期限の定めがありません。ただし、汚れたり破れたりした切手は使えないので、状態には気をつけましょう。
記念切手を郵便局で別の記念切手に交換できますか?
できません。郵便局の交換では、普通切手やはがきなどは受け取れますが、特殊切手は交換先の対象外です。
日本で最初の記念切手はいつ出ましたか?
日本郵政の沿革によると、1894年(明治27年)に最初の記念切手として「明治天皇大婚25年記念」の2種類が発行されました。その後の流れは記念切手の歴史で紹介しています。
まとめ
- 記念切手は特別な目的で出る切手で、郵便局での区分名は「特殊切手」
- グリーティング切手・ふるさと切手・フレーム切手も特殊切手に含まれる
- 違いは「いつ・どこで売られ・どう使えるか」で見ると分かりやすい
- 切手に有効期限はなく、料金が足りない時は差額を足して使える
- 家にある記念切手は、使う・交換する・売る・残すから量と状態で選ぶ





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