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実家の片付けや遺品の整理で、記念切手のシートやアルバムがどっさり出てきた。『これ、どうしたらいいの?』と手が止まってしまいますよね。
結論から言うと、記念切手の整理は「数える・分ける・決める」の3段で進めると迷いません。量と中身が分かれば、使う・売る・残すの答えは自然に出てきます。
この記事では、その3段の進め方と、家族で相談する時の判断表、売ると決めた時の売り先の比べ方までを紹介します。
実家の記念切手は「数える・分ける・決める」の3段で進める
大量の記念切手を前にしたら、いきなり売り先を探さず、まず量を数え、次に種類と状態で分け、最後に使う・売る・残すを決めます。この順番にすると、家族で話す時も同じ材料で考えられます。
切手が段ボールや缶に詰まっていると、『一枚ずつ調べないといけないの?』と気が重くなりますよね。でも、最初から一枚ずつ値段を調べる必要はないんです。
| 段階 | やること | ここで分かること |
|---|---|---|
| 1 数える | 大まかな枚数と額面の合計を出す | 手紙で使い切れる量かどうか |
| 2 分ける | シート・バラ・使用済み、状態のよし悪しで分ける | 使える物、売りやすい物、残したい物 |
| 3 決める | 家族で、使う・売る・残すを決める | それぞれの行き先 |

記念切手そのものがどんな切手なのかは記念切手とは?で紹介しています。ここからは、3段を一つずつ見ていきます。
始める前に用意しておくと楽な物
作業を始める前に、身近な道具をいくつかそろえておくと、途中で手が止まりにくくなります。
- 額面ごとに分けて入れる封筒(表に額面を書く)
- 枚数や合計を書き留めるメモ用紙
- バラの切手をつまむピンセット
- シートを平らに挟んでおく厚紙やクリアファイル
作業する場所は、湿気が少なく、切手を広げても風で飛ばない部屋を選んでおきましょう。
1段目「数える」|量と額面の合計をつかむ
最初の「数える」は、正確さより全体の量をつかむのが目的です。シートが何枚、バラがどのくらい、額面の合計がだいたいいくらかが分かれば十分です。
『全部数えるなんて無理』と思うかもしれませんね。ただ、ざっくりでも数字が出ると、次に何をすればいいかがはっきりしてきます。
シートは枚数と1枚あたりの額面で数える
シートは、1シートに何枚の切手が並んでいるかと、1枚の額面を見れば合計が出ます。例えば84円の切手が10枚並んだシートなら、1シートで840円分です。
同じシートが何枚もある時は、シートの枚数を掛けるだけなので、意外と早く終わります。
バラは同じ額面ごとに山を作る
バラの切手は、同じ額面ごとに小さな山を作っていくと数えやすくなります。10枚ずつまとめておくと、あとで数え直す時も楽です。

量が多くて一度に終わらない時は、「今日はシートだけ」「次はバラの84円だけ」のように、日を分けて進めても大丈夫です。数えた分は封筒に入れて、表に額面と枚数を書いておくと、続きから再開できます。
- シートの枚数と、1シートあたりの額面の合計を書き出した
- バラは額面ごとに分け、10枚ずつまとめた
- 使用済みの切手は別の山にした
- アルバムやストックブックは冊数を数えた
数えたら、年に使える量と比べる
額面の合計が出たら、家族が1年に出す手紙やはがきの数と比べてみてください。2024年10月の改定後は、はがきが85円、定形郵便物が110円です。
例えば額面の合計が数万円分あって、年に出す手紙が数十通なら、全部を使い切るのは難しいですよね。ここで「使い切れる量か」の見当がつきます。
2段目「分ける」|シート・バラ・使用済みと状態で仕分ける
仕分けは、まずシート・バラ・使用済みの3種類に分け、次にそれぞれを状態のよい物と傷んだ物に分けます。こうしておくと、使う物と売る物の候補が見えてきます。
ここが大事なところです。仕分けの仕方で、あとの「決める」が楽になるかどうかが変わります。
| 分ける山 | 見分け方 | 向いている行き先の候補 |
|---|---|---|
| 未使用のシート | 切手がシートのまま残っている | 売る・残す |
| 未使用のバラ(今の料金に近い額面) | 63円・84円・85円・110円など | 手紙で使う・郵便局で交換 |
| 未使用のバラ(古い額面) | 10円・15円・20円など | 差額を足して使う・売る |
| 使用済み | 消印が押されている | 残す・売り先に相談 |
| 汚れや破れのある物 | シミ・破れ・印面のこすれ | 郵便には使えない。売り先に相談 |

状態のよし悪しで分ける理由
汚れたり傷んだりした切手は、郵便に使えないうえ、郵便局での交換にも出せません。状態のよい物と分けておかないと、使う時や交換する時にまた選び直すことになります。
例えばこんな場面です。
アルバムの中で、のり式の切手が何枚か台紙にくっついているのを見つけたとします。無理にはがすと破れてしまうので、その物は「傷んだ物」の山にそのまま置いておきましょう。
普通切手や年賀切手が混ざっていたら
実家の切手には、記念切手だけでなく、普通切手や年賀切手が混ざっていることもよくあります。日本郵便の区分では、年賀切手やグリーティング切手も特殊切手の仲間です。
どれも郵便に使える切手なので、種類の見分けにこだわりすぎなくて大丈夫です。迷った物は額面ごとの山に入れておき、使う時や査定の時にまとめて見てもらいましょう。
思い出のある物は先に取り分けておく
家族が大切に集めていた図案や、手紙が添えられた物は、仕分けの途中で先に取り分けておくと安心です。売る・使うの話をする前に、残したい物を決めておく方が、家族の気持ちもまとまりやすいんです。
保管のしかたは記念切手の保管方法で紹介しています。
よく知られた図案が混ざっていたら
古いアルバムの中に、「見返り美人」や「月に雁」のように、よく名前を聞く図案が混ざっていることもあります。切手趣味週間の切手として知られ、収集の世界で人気があると紹介されることが多い切手です。
ただ、同じ図案でも状態や形(シートかバラか)で扱いが変わります。『これは高いはず』と自分で決めてしまわず、ほかの切手と分けて大切に保管し、査定の時に見てもらいましょう。
3段目「決める」|使う・売る・残すを家族で決める判断表
最後は、仕分けた山ごとに行き先を決めます。まとまった量や古い切手、シートが多いなら買取の査定、少量で今の額面なら手紙で使うか郵便局で交換、思い出のある物は残す、が基本の考え方です。
『親が集めていた物を、勝手に売っていいのかな』と迷う方も多いはずです。そう思うのは自然なことです。
ご家族の物なら、行き先は家族で相談して決めておくと、あとで気持ちよく片付けられます。
家族で話す時は、次の表を一緒に見ながら、手元の状況に近い行を探してみてください。
| 手元の状況 | 向いている行き先 | 理由 |
|---|---|---|
| シートや古い切手がまとまって数十枚以上ある | 切手の買取専門店の無料査定 | 一枚ずつ調べなくても、まとめて値段の目安が分かる |
| アルバムや段ボールで大量にあり、運ぶのも大変 | 出張買取・宅配買取の査定 | 家から持ち出さずに査定を受けられる所が多い |
| 今の料金に近い額面のバラが少しある | 手紙で使う | 額面どおりの価値で使い切れる |
| 使う予定の額面と違うバラが少しある | 郵便局で普通切手やはがきに交換 | 手数料を払えば使いやすい額面にそろえられる |
| 家族が大切にしていた図案・手紙付きの物 | 残す | 値段とは別に考える |
| 家族の意見が分かれている | いったん保管して、値段の目安を確かめてから決める | 材料がそろうと話し合いやすい |
家族で相談する時の話し方
家族で話す時は、数えた結果と仕分けた山を見せながら話すと、話がまとまりやすくなります。例えばこういう言い方です。
「全部で額面は数万円分くらい。今の額面のバラは手紙に使うとして、シートは一度査定に出してみない?」
「お母さんが好きだった花の切手だけは、残しておこうか」
離れて暮らす家族とも共有する
きょうだいが遠くに住んでいる時は、仕分けた山の写真を撮って送っておくと、話がスムーズです。「シートはこれだけ、残したい物はこれ」と写真で見せるだけでも、意見を聞きやすくなります。
決めたことはメモに残しておくと、『あの時どうするって言ったっけ』とならずにすみます。
売る・使うの損得で迷ったら
記念切手は、買取では額面より低い価格になることが多いと言われています。一方で、手紙に使えば額面どおりの価値で使えます。
『使った方が得なら、全部使えばいいのでは?』と思いますよね。
ただ、使い切れない量を何年も保管しておくと、湿気や日焼けで傷んでしまうこともあります。額面割れについては記念切手の額面割れとは?で、売るか使うかの考え方は記念切手は売る?使う?迷った時の判断表で紹介しています。
使う分は郵便局で額面をそろえる手もある
手紙に使う分を残すと決めたら、額面がばらばらのバラを、郵便局で使いやすい普通切手やはがきに交換する方法もあります。2024年10月の改定後の手数料は、99枚までなら1枚につき6円、100枚以上なら1枚につき13円です。
ただ、交換先に記念切手は選べず、現金での払い戻しもしていません。交換は「手紙で使う」と決めた分だけに回すのが、無駄の少ない使い方です。
まとまった量の切手が出てきたなら、まず無料の査定で今の値段を確かめてから、家族で売るか残すかを決める方法もあります。
切手買取のバイセル
使わない記念切手、今いくらになるか確かめてみませんか
切手シートやバラ切手がまとまってあるなら、切手の買取専門店の無料査定で今の値段を確かめる方法があります。売るかどうかは査定額を見てから決められます。
無料切手の無料査定を申し込む(買取サービスの公式サイトに移動します)
売ると決めた時|売り先の比べ方と買取の流れ
売り先には、切手の買取専門店、金券ショップ、フリマやオークション、それに郵便局での交換があります。量が多い実家の切手なら、まとめて査定を受けられる買取専門店が手間の少ない選択肢です。
売ると決めたら、次はどこに出すかですよね。売り先ごとの特徴を、手取り・手間・向く量で比べてみました。
| 売り先 | 手元に残るもの | 手間 | 向く量 |
|---|---|---|---|
| 切手の買取専門店 | 査定額(現金) | 申し込んで査定を待つ。出張や宅配を選べる所が多い | まとまった量・シートや古い切手 |
| 金券ショップ | 査定額(現金) | 店まで持っていく | 今の額面のバラやシートが少し |
| フリマ・オークション | 売れた値段から手数料と送料を引いた額 | 写真・説明・発送を自分でする | 少量・人気のありそうな図案 |
| 郵便局での交換 | 普通切手やはがき(現金ではない) | 窓口へ行く。100枚以上は用紙に貼る | 手紙で使う予定がある量 |
フリマに出す時は、サービスごとの規約に気をつけてください。例えばメルカリは、未使用の切手(円)を禁止出品物にしています。
金券ショップは、近くにあればすぐ持ち込めるのが便利なところです。ただ、古い切手やアルバムごとの大量の切手は、切手を専門に扱う買取店の方が一枚ずつの図案まで見てもらいやすいこともあります。
『どこに出すのが正解なの?』と迷ったら、まず量が多い分を買取専門店の査定に出し、少しだけ残った今の額面の切手を手紙で使う、という組み合わせも考えてみてください。
買取に出す時の流れ
切手の買取専門店に出す時の、一般的な流れは次のとおりです。
- 仕分けた山のうち、売る物をまとめる
- 店頭・出張・宅配のどれで査定を受けるかを決める
- 本人確認書類を用意する
- 査定額を聞き、納得できれば売る。できなければ断る
切手の買取専門店では、査定料や出張料を無料にしている所が多く、査定額に納得できなければキャンセルできる所もあります。宅配の場合は、キャンセルした時の返送料が自己負担になる所もあるので、申し込む前に確かめておきましょう。
出張と宅配、どちらを選ぶ?
アルバムや段ボールで大量にある時は、家まで来てもらう出張買取が楽です。少し量が多いくらいなら、箱に詰めて送る宅配買取も便利です。
出張と宅配の違いは切手の出張買取・宅配買取の流れで、買取店の選び方は切手買取の選び方で紹介しています。
「バラの切手はばらばらのまま」「シートは折って箱に詰める」という出し方をすると、査定に時間がかかったり、状態が悪く見えたりします。同じ額面ごとにまとめ、シートは平らなまま出しておきましょう。
バラの切手は台紙に貼ると扱いやすい
バラの切手が多い時は、同じ額面ごとに台紙に貼っておくと、査定がスムーズになります。店によっては、同じ額面のバラを指定の台紙に貼ると買取価格が上がる所もあります。
貼る時はセロハンテープを使わないなど、店ごとの決まりがあるので、先に確かめてから作業すると二度手間になりません。
- 残したい物は先に取り分けた
- シート・バラ・使用済みに分けた
- 額面ごとの枚数と合計をメモした
- シートは折らずに平らにまとめた
- 本人確認書類を用意した
査定を受けた後でも、すぐに決める必要はありません。金額を家族に伝えて、納得してから売るかどうかを決めても大丈夫です。
実家の記念切手の整理でよくある相談
実家や遺品の記念切手については、「どこで売ればいいか」「古い額面の切手の使い道」「家族の物をどう扱うか」の相談が多く見られます。知恵袋で見かけた相談を、要点だけまとめて答えます。
実家から大量の記念切手が出てきた。どこで売るといい?
実家を片付けていたら記念切手が大量に出てきて、少しでも高く売りたい、という相談です。
量が多いなら、まずは切手の買取専門店の無料査定で、全体の値段の目安をつかむのがおすすめです。複数の所で査定を受けて比べる方法もあります。
その際、仕分けと数えるところまで済ませておくと、査定の結果を比べやすくなります。
整理していたら62円の切手がたくさん。どう使えばいい?
記念切手を整理していたら、62円の切手がたくさん出てきた、という相談です。図案が細かくてきれいなので、どう生かすか迷いますよね。
62円の切手は、22円と1円の普通切手を足せば、今のはがきの85円になります。
封書に使うなら、30円・16円・2円を足すと定形郵便物の110円になります。手紙に使う予定があるなら、差額の切手を少し買い置きして、はがきに使っていくのが無駄のない使い方です。
祖母の終活で、集めた記念切手を処分してほしいと頼まれた
祖母から、これまで集めた記念切手を処分してほしいと頼まれた、という相談です。
まずは本人に、残したい切手があるかを聞いてみてください。そのうえで、残す物を取り分けてから、残りを査定に出すか使うかを一緒に決めると、本人も納得しやすくなります。
祖父の遺品の記念切手が、ほとんど昭和後期の物だった
遺品を片付けていたら、戦後の、特に昭和後期の記念切手がたくさん出てきた、という相談です。『古いから価値があるのでは』と期待してしまいますよね。
昭和の記念切手は発行の多い物もあり、古いからといって高く売れるとは限りません。まずは額面の合計を出し、査定の金額と比べてから、使うか売るかを決めると後悔が少なくなります。
よくある質問
実家の記念切手は、まず何から始めればいいですか?
まずは大まかな量を数え、シート・バラ・使用済みに分けるところから始めてみてください。量と中身が分かると、使う・売る・残すを決めやすくなります。
古い記念切手は、今の郵便に使えますか?
切手には有効期限がないので使えます。今の料金に足りない時は、差額の切手を足して貼ります。汚れや破れのある物は使えません。
記念切手を郵便局で現金に換えられますか?
郵便局では現金での払い戻しはしていません。手数料を払って普通切手やはがきに交換する仕組みです。現金にしたい時は、買取を利用します。
使用済みの記念切手も売れますか?
扱いは売り先によって違います。使用済みは未使用と分けておき、買取店に相談してみてください。
家族の間で、売るか残すかの意見が分かれています。
いったん保管しておき、査定で値段の目安を確かめてから話し合う方法もあります。材料がそろうと、家族で決めやすくなります。
整理にどのくらい時間をかければいいですか?
量によって違うので、一度に終わらせようとしなくて大丈夫です。シートから、次は額面ごとのバラから、のように日を分けて進め、封筒に額面と枚数を書いておくと続きから再開できます。
まとめ
- 実家や遺品の記念切手の整理は「数える・分ける・決める」の3段で進める
- 数える時は、シートの枚数と額面の合計をざっくりつかめば十分
- 分ける時は、シート・バラ・使用済みの種類と、状態のよし悪しで仕分ける
- まとまった量や古い切手、シートが多いなら買取の無料査定、少量で今の額面なら手紙で使うか郵便局で交換
- 家族の物は、残したい物を先に取り分け、行き先は家族で相談して決める
まずは出てきた切手を、シート・バラ・使用済みの3つの山に分けるところから始めてみてください。山ができるだけで、次に何をすればいいかがぐっと見えやすくなります。





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